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Scroll
コンセプトのイメージアニメーション。土から芽吹いた植物が成長し木になる。木が製材され椅子になる。椅子が壊れバラバラになり土になる。姿を変えながらも「いのち」をつなぐ循環のアニメーション。
人間だけではありません。すべての動物や植物は、あらゆるモノは、そして社会でさえも、ひとつの役目を終える瞬間に何かが受け継がれ、カタチを変えながら新たな役目を獲得する、というつながりの中に存在します。そんな「いのちといのちのあいだ」に目を向けてみると、この世界は無数の「小さな循環」によって成り立っていることに気づくはずです。
これからの豊かさとは、すべてのいのちに敬意を払いながらその意味や価値を見つめ、大きなつながりの一部となることで生まれるはず。そしてそれは、この国に息づいてきた自然観や美意識に他なりません。
「いのちと、いのちの、あいだに」
はじまりもおわりも存在しないひとつの循環の中で、あなたは何を感じ、何を考え、何を受け継ぐでしょうか。
円環状の構造体によって、いのちのリレーを体現する日本館は、ホスト国のパビリオンとして唯一無二の存在感を放ちます。最大の特徴は、円を描くように立ち並ぶ無数の「木の板」。その隙間からは内部を垣間見ることができ、中と外、展示と建築の連続によって、日本館のテーマにもある「あいだ」を来場者が意識するきっかけをもたらします。主にCLT(直交集成板)で構成される「木の板」は、万博終了後に日本各地で建物としてリユースされることを前提に、解体や転用がしやすいよう工夫されています。
「ごみを食べる日本館」。その正体は、バイオガスプラント。万博会場内で出たごみが、微生物のはたらきによって分解され、バイオガスとして再生される。その過程をインスタレーションで追体験しながら、プラントで生み出されたエネルギーが日本館を動かすさまを体感する「生きたパビリオン」です。3つのゾーンで構成される館内をぐるりと一周することで、日本の美意識である「循環」の意義を理解し、自分自身も、その果てしなく壮大な物語の一部であることを感じていただきます。循環は、はじまりも終わりも存在しない永遠のつながり。3つある出入口のどこから入り、どこから出るかによって、異なる物語を味わうことができるのもユニークな魅力のひとつです。
ビジュアルシステムのアニメーション。有機的なパターンが円形に模られている。それは生命が細胞分裂をするようにどんどんと細かくなり、そしてまた一つの大きな細胞に戻っていく。分裂と再生を繰り返している。
日本館は、ビジュアルシステムもひとつの「いのち」であると考えます。呼吸し、成⻑するかのように分裂と融合を繰り返しながら、絶えず変化を続けるそのデザインは、いのちといのちのあいだにあるものに目を向ける、という日本館の存在意義を体現しています。ひとつの「図形」としてではなく、変化の「過程」が訪れる人の記憶に刻まれていく。そんな視覚体験によって、日本館と人々のあいだにひとつの循環を生み出すことを目指しています。
きれいに包まれた風呂敷からユニフォームが出てきて整然と並ぶ、ループ再生のストップモーションアニメ。並べられたユニフォームは、左上からハット、Tシャツ、ゴールドのスカーフ、バッグ、ジャケット、パンツ、雪駄、足袋の8点。ウェア類は畳まれたままの状態で並べられている。ユニフォームはまた風呂敷の中に戻っていき、きれいに包まれる。
日本館のアテンダントユニフォームは「日本の美意識を纏う(まとう)」をコンセプトに制作されました。着心地、動きやすさ、暑さ対策などの機能性に加え、環境に配慮した素材の使用や会期終了後のリサイクルなど、さまざまな視点に基づいた工夫が盛り込まれ、着物の構造をもとに、余白を大切にする日本的な感覚を体現しています。移り変わる季節それぞれの気候下で、日本館でアテンダントとして働く多様な人々が快適に美しく着られるユニフォームです。
日本館レガシーブック
日本館レガシーとは、“いのち”と“いのち”の「あいだ」を見つめる体験から生まれる、循環型社会の実現などに向けた多様な価値・気づき・行動変容です。
有形・無形を問わず、会期前から会期後に至る一連の日本館の活動や体験を通じて変容した個人の意識や行動、さらに今後実現される社会的価値観の更新へとつながるポジティヴな影響などについてまとめました。
日本館が築いたレガシーを、ぜひ、ご覧ください。
日本館のWebサイトで公開していたコンテンツの一部をPDFにまとめてアーカイブしています。また、音声ガイドを聴きながら来館者の視点でめぐる日本館の動画もご覧いただけます。