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公益社団法人２０２５年日本国際博覧会協会は、2024年3月28日にグリーンワールド（GW）工区のトイレにおいて発生した火災（爆発火災）事故などを踏まえ、有識者の意見を伺ったうえで、メタンガス等に関する会期中の安全対策を取りまとめて6月24日に公表したところです。
会場整備工事期間中のガス濃度測定結果を定期的に公表することとしており、今般2024年7、8月度のガス濃度測定結果を取りまとめましたのでお知らせします。
なお、工事中及び会期中の安全対策については、既に公表しているとおり、ＧＷ工区において、工事中は全ての作業前にガス濃度測定を行い、基準値以上の濃度が確認された場合は送風機等による機械換気を実施し、基準値未満となったことを確認してから作業を開始しております。
また、今回の測定結果は会期中の対策（6/24公表）を実施する前のものであり、今後ガス侵入の抑制、侵入したガスの適切な換気、ガス濃度測定の継続実施とガスが滞留した場合の早期検知といった措置を講じ、基準値未満となるよう管理し、来場者等の安全に万全を期してまいります。
万博会場内の建築物におけるガスの検知状況（7月度）の概要
◆GW工区について
| ◆建築物（GW工区） [計測箇所等] 調査対象施設：26施設 測定箇所：地下ピット70箇所，屋内197箇所[参照データ：表1～13] [メタンガスの発生状況（図1、表1、6より）] 測定回数：地下ピット3383回、屋内8614回（基準値1.5vol％未満） ・地下ピット、屋内いずれも基準値以上の検知なし ・最大値：1.0vol％（東トイレ_地下ピット） ◆電気・通信設備の地下ピット GW工区・PW工区（全62回測定）ともに基準値以上の検知なし。 なお、PW工区において、既検知（地下鉄上部）地点以外のPW工区にて1回検知（0.1vol%） |
[その他ガスの発生状況(建築物(GW工区))] ※基準値を超えた検知回数を示す。〈〉内の数字は基準値を超えた検知回数の割合
〇一酸化炭素[表2,7より] 測定回数：地下ピット3376,屋内8614 （基準値50ppm以下）
・地下ピット〈14.13％〉：東トイレで334回、西トイレで142回
・屋内〈0.64％〉：東トイレで40回、西トイレで15回
・最大値over（東トイレ地下ピット、西トイレ地下ピット） ※「over」は500ppm超
〇硫化水素[表3,8より] 測定回数：地下ピット3383,屋内8614 （基準値1ppm以下）
・地下ピット〈0.50％〉：東トイレで16回、西トイレで1回
・屋内：基準値を超える検知なし
・最大値8.2ppm（東トイレ地下ピット）
〇二酸化炭素[表4,9より] 測定回数：地下ピット3384,屋内8614 （基準値1.5vol%以下）
・地下ピット：基準値を超える検知なし
・屋内：基準値を超える検知なし
〇アンモニア[表5,10より] 測定回数：地下ピット3384,屋内8614 （基準値25ppm以下）
・地下ピット〈0.03％〉：西トイレで1回
・屋内〈0.13％〉：FOH棟で3回、東トイレで3回、ＧＷ北で4回
・最大値128.4ppm（FOH棟_屋内）
万博会場内の建築物におけるガスの検知状況（8月度）の概要
◆GW工区について
| ◆建築物（GW工区） [計測箇所等] 調査対象施設：26施設 測定箇所：地下ピット70箇所，屋内197箇所[参照データ：表1～13] [メタンガスの発生状況（図2、表1、6より）] 測定回数：地下ピット2553回,屋内6550回（基準値1.5vol％未満） ・地下ピットで基準値以上を１回検知、屋内は基準値以上の検知なし ・最大値：1.55vol％（東トイレ_地下ピット） ◆電気・通信設備の地下ピット GW工区（全73回測定）で基準値以上の検知3回（最大4.1vol%） PW工区（全78回測定）で基準値以上の検知なし。なお、既検知（地下鉄上部及び7月検知）地点以外のPW工区にて2回検知（最大0.2vol%） |
[その他ガスの発生状況] ※基準値を超えた検知回数を示す。〈〉内の数字は基準値を超えた検知回数の割合
〇一酸化炭素[表2,7より] 測定回数：地下ピット2542,屋内6550 （基準値50ppm以下）
・地下ピット〈18.37％〉 ：東トイレで416回、西トイレで146回
・屋内〈1.47％〉：東トイレで51回、西トイレで45回
・最大値over（東トイレ地下ピット、西トイレ地下ピット） ※「over」は500ppm超
〇硫化水素[表3,8より] 測定回数：地下ピット2553,屋内6550 （基準値1ppm以下）
・地下ピット〈0.94％〉：東トイレで24回
・屋内：基準値を超える検知なし
・最大値2.4ppm（東トイレ地下ピット）
〇二酸化炭素[表4,9より] 測定回数：地下ピット2554,屋内6550 （基準値1.5%以下）
・地下ピット：基準値を超える検知なし
・屋内：基準値を超える検知なし
・最大値0.3%（東トイレ地下ピット）
〇アンモニア[表5,10より] 測定回数：地下ピット2554,屋内6550 （基準値25ppm以下）
・地下ピット：基準値を超える検知なし
・屋内：基準値を超える検知なし
・最大値16.2ppm（東トイレ地下ピット）
［PDFファイル：0.6MB］
■詳細については、以下の添付資料をご参照ください。
・ガス濃度測定結果（建物内）（7月度）[表 1～11（PDFファイル：4.0MB）]
・ガス濃度測定結果（建物外電気・通信設備の地下ピット）（7月度）[表12～13（PDFファイル：0.3MB）]
・ガス濃度測定結果（建物内）（8月度）[表 1～11（PDFファイル：3.0MB）]
・ガス濃度測定結果（建物外電気・通信設備の地下ピット）（8月度）[表12～13（PDFファイル：0.4MB）]
■（参考資料）
・ガス濃度測定結果（ガス抜き管）（24年7～8月）［PDFファイル：0.8MB］