テーマ事業
「シグネチャープロジェクト」(いのちの輝きプロジェクト)

テーマ事業「シグネチャープロジェクト(いのちの輝きプロジェクト)」について

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の中核事業である、テーマ事業「シグネチャープロジェクト」の基本計画を発表しました。
「シグネチャープロジェクト」は、展示パビリオン「シグネチャーパビリオン」、イベント「シグネチャーイベント」をリアル会場、バーチャル会場で展開いたします。各界で活躍する8人のプロデューサーが主導し、「シグネチャープロジェクト」から得られる体験は、人びとにいのちを考えるきっかけを与え、創造的な行動を促すものと考えます。他者のため、地球のために、一人ひとりが少しの努力をすることをはじめることを促します。その重なり合い、響きあいが、人を笑顔にし、ともに「いのち輝く未来社会をデザインすること」につながっていくものと考えます。

「シグネチャーパビリオン」とは

「シグネチャープロジェクト」は、大阪・関西万博会場の真ん中に位置する8人のプロデューサーが主導するパビリオンを起点に展開されます。このパビリオンを「シグネチャーパビリオン」と命名いたしました。「シグネチャーパビリオン」および「シグネチャーイベント」を通じて、リアルとバーチャルをインクルージョンした多様な体験により、訪れるすべての人々が「いのち」について考え、その概念をアップデートする場所になることと考えます。

「シグネチャーパビリオン」紹介

「いのちを響き合わせる」Co-being

宮田 裕章
宮田 裕章
慶応義塾大学教授
Better Co-being
©SANAA

現代は経済だけでなく、環境や人権、教育、健康など多元的な軸で、文明を再構成する転換点にあります。
つながる世界の中では、多様ないのちを尊重しながら、一人ひとりが輝くことができる未来を目指すことが大切になります。
テーマ事業「いのちを響き合わせる」は、新しい世界を共に創る中で、いのちや未来と共鳴するhuman Co-beingにつながる体験です。

「いのちを拡げる」いのちの未来

石黒 浩
石黒 浩
大阪大学教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長
技術と融合することにより、
いのちの可能性を拡げる
©FUTURE OF LIFE / EXPO2025
©FUTURE OF LIFE / EXPO2025

70年大阪万博から50年を経て、生きたい「いのち」を
自ら設計することが人類の未来ではないだろうか
技術が支え技術が設計する「いのち」
技術(ロボット)に宿る「いのち」

「いのちを高める」いのちの遊び場 クラゲ館

中島 さち子
中島 さち子
音楽家、数学研究者、STEAM教育家
STEAM ワクワク!を探す旅へ
いのちが踊る、いのちが歌う、いのちがひらく。
生きている!という感覚の発露
©steAm Inc. & Tetsuo Kobori Architects All Rights Reserved
©steAm Inc. & Tetsuo Kobori Architects All Rights Reserved

一人ひとりに潜む多様ないのち(創造性)の爆発的な光
グワッと体の奥深くから立ち上がる、
いのちの生々しい原始の歌に耳を澄ませよう!
会期前から会期後まで、さまざまな世界とつながり、
学びや遊びや創るや「生きる」の大変革を起こしていく。
これは、万人万物の“多様”な存在価値や、あふれるいのち(創造性)の光を爆発させ、
創造の喜びで世界中を繋ぎ、プレイフルで希望に満ちたインクルーシブな
未来「共創」(創造性の民主化)社会を模索する旅。
2025年夢洲の「いのちの遊び場 クラゲ館」は、
あなたと共に、その歴史的な証人となる。
人生は、こんなにも、おもしろい。

「いのちを磨く」null2

落合 陽一
©蜷川実花
落合 陽一
メディアアーティスト
いのちを磨く
©2023 Yoichi Ochiai / 設計:NOIZ / Sustainable Pavilion 2025 Inc. All Rights Reserved.
©2023 Yoichi Ochiai / WOW All Rights Reserved.

未知の風景 変形しながら風景を歪める彫刻

物理的に現場に行くことの価値を作り出す。人類が未だ見たことのないインタラクティブな構造体。
風景を変換しながら、自然と人間の間にデジタルの自由さを持って調和をもたらす。
数年に一度しかない世界的に大きなナショナルイベントでしか進展しないような建築やインタラクティブ技術の進歩を巻き起こす。

未知の体験 デジタルの身体による合わせ鏡

訪れた人々の身体をデジタル化し、パビリオンの中では有機的に変形し自律的に動作する身体と対話する。
有史以来、行われてこなかった鏡の再発明。

「いのちを知る」いのち動的平衡館

福岡 伸一
福岡 伸一
生物学者、青山学院大学教授
© Dynamic Equilibrium of Life / EXPO2025
© Dynamic Equilibrium of Life / EXPO2025

コロナ禍に苛まれ、ますます分断が深まる現代社会。混迷から抜け出せないのはなぜだろう。
それは「いのち」とは何かを考える根本的な視点「生命哲学」が抜け落ちているからではないか。

「いのち動的平衡館」では、動的平衡をキーワードに、よりよい社会と地球の未来に向けて、
いのちを捉えなおすためのフィロソフィーを手渡したい。

あなたと環境とのあいだには実は明確な境界線はない。あなたを構成している原子や分子は絶えず環境との間で交換されている。そしてあなたのいのちは、38億年前に奇跡的に生まれた、たったひとつの細胞から出発した壮大な流れの中にあり、未来に手渡されていく。これが動的平衡。
あなたの生命観を根底から揺さぶり、生きることの意味と希望を再発見する体験をお届けします。

「いのちを育む」いのちめぐる冒険

河森 正治
河森 正治
アニメーション監督、メカニックデザイナー、ビジョンクリエーター
今、ここに
共に生きる奇跡
© 2022 Shoji Kawamori/Office Shogo Onodera, All rights reserved.
© 2023 Shoji Kawamori / Vector Vision All rights reserved.

はかなくて、尊くて、力強くて、愛おしくて、
美しいいのちの輝きと、
宇宙・海洋・大地に宿るあらゆるいのちのつながりを表現。
人間中心からいのち中心へのパラダイムシフトと、
いのちを守り育てることの大切さを訴求することを目指す。

「いのちをつむぐ」EARTH MART

小山 薫堂
小山 薫堂
放送作家、京都芸術大学副学長
©EARTH MART / EXPO2025
©EARTH MART / EXPO2025

私たちのパビリオンでは
地球環境や飢餓問題と向き合いながら
日本人が育んできた食文化の可能性とテクノロジーによる食の最先端を提示し
より良き未来へと導く「新しい食べ方」を来場者と共に考えます。

しかし一方で、次のような後味を残したいと思っています。

食を通じて様々な「当たり前」をリセットすることで
いのちにとって本当に大切なものに気づき、
謙虚な気持ちから感謝や優しさが生まれ、
それが来場者のほのかな幸せにつながる。

そして今夜から、食事の時間を昨日よりも少しだけ大切にしたくなる・・・

世界じゅうの人々に「いただきます」という日本語と
食に向き合う心構えを持ち帰っていただけますように。

「いのちを守る」いのちのあかし

河瀨 直美
©LESLIE KEE
河瀨 直美
映画作家
わたしのなかのあなた、あなたのなかのわたしに出会う場所
© Naomi Kawase / SUO, All Rights Reserved.
© Naomi Kawase, All Rights Reserved.

人はそれぞれの違いから、「分断」をうみます。
しかし、人は心を持ち、
「対話」をすることができる生き物です。
お互いを対話によって認めあい、
自分が変わることで未来の世界も変わるはず。
いま、森をモチーフとしたシアターで、
心の対話がはじまります。

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