公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、会場整備工事期間中のガス濃度測定結果を定期的に公表することとしており、2025年1~3月度のガス濃度測定結果を取りまとめましたのでお知らせします。
また、本日までに2024年6月24日に公表済みの安全対策を実施した結果、測定値は、 基準値未満となっていることを確認できましたので、安全に会場をご利用いただけます。
測定結果の概要は次のとおりです。
※ 以下、「基準値」とは、労働安全衛生規則で定める基準値は1.5vol%です。なお、メタンガスの爆発下限界は5vol%です。
(建物内について)
・建物内においては、1月~3月中旬までの期間、基準値以上の メタンガスは検知されていません。また、GW工区の 建物については、ガス対策工事にかかる機械換気設備及び検知器の設置を完了しています。
(屋外の電気・通信設備等の地下ピットについて)
・屋外の電気・通信設備等の地下ピットにおいては、基準値以上のメタンガスを検知した箇所数は次のとおりです。
[万博会場内] GW工区においては、1月に3箇所(GW工区の東トイレ付近、営業施設西付近、営業施設北東付近)、2月に0箇所、3月に0箇所でした。
なお、これまで5vol%以上を検知していた2箇所(GW01(2024年3月に検知)、GW02(2024年5,12月、2025年1月にそれぞれ検知))ついては、 継続的に自然換気を実施するとともに、電気・通信設備の地下ピットの通気性を高めるための有孔蓋への交換後は、基準値以上のメタンガスは検知されていません。
PW工区においては、基準値以上の検知箇所はありませんでした。
[交通ターミナル] 1月に0箇所、2月に2箇所(第1交通ターミナル1箇所、第2交通ターミナル1箇所)、3月に0箇所でした。
なお、当該2箇所は、有孔蓋への交換後の2月に基準値以上のメタンガスが検知されたことから、さらに通気性の高い金属製の格子蓋(グレーチング蓋)に取り替えを行っており、それ以降は基準値以上のメタンガスは検知されていません 。
なお、これまで測定結果で公表していました一酸化炭素つきましては、詳細調査を行った結果、測定対象外のガスを検知するセンサー特有の現象によるものであり、健康害を起こす濃度の一酸化炭素が存在しないことを、専門家の意見も踏まえ確認しています。
会期中、会場内全域でのガス安全管理については、専門家の指導の下、会場内全域でのガス濃度測定を継続的に実施するとともに、各施設管理者・事業実施者に協力を頂き、各施設等での換気実施・安全確認を徹底し、安心してご来場いただける環境を確保します。
なお、具体的な取り組み状況は下記のとおりです。
・各施設管理者・事業実施者による換気の徹底、ガス測定の実施、検知した濃度に応じた協会への連絡
・協会による会場内全域でのガス測定の実施
・安全確認の状況について、協会HPや大阪・関西万博の公式アプリEXPO 2025 Visitors等で毎日公表
・施設管理者等と協会との間で、ガス濃度測定や換気等の状況について、常時密接に連絡を取り合う体制を構築
・ガス測定・記録・ガス測定濃度に変化が生じた場合の対応について、施設管理者等に、オンライン研修会や現地での測定シミュレーションを実施
万博会場内の建築物等におけるガスの検知状況(2025.1)の概要
◆建築物(GW工区) [計測箇所等] 調査対象施設:26施設 測定箇所:地下ピット57箇所,屋内156箇所[参照データ:表1~8] [メタンガスの発生状況(図1、表1、5より)] 測定回数:地下ピット1354回,屋内3753回(基準値1.5vol%未満) ・地下ピット、屋内いずれも基準値以上の検知なし ◆電気・通信設備の地下ピット GW工区・PW工区測定(171地点全239回):11地点(GW8地点、PW3地点)でガス検知 基準値未満:8地点、基準値超過:3地点(GW3地点:最大5.0vol%以上/GW02) ◆雨水・汚水設備等の地下ピット PW工区測定(98地点、全98回):検知なし |


万博会場内の建築物におけるガスの検知状況(2025.2)の概要
◆建築物(GW工区) [計測箇所等] 調査対象施設:26施設 測定箇所:地下ピット34箇所,屋内35箇所[参照データ:表1~8] [メタンガスの発生状況(図1、表1、5より)] 測定回数:地下ピット76回,屋内996回(基準値1.5vol%未満) ・地下ピット、屋内いずれも検知なし ◆電気・通信設備の地下ピット GW工区・PW工区測定(84地点全127回):1地点(GW1地点)でガス検知 基準値未満:1地点 ◆雨水・汚水設備等の地下ピット PW工区測定(4地点、4回):検知なし |


万博会場内におけるガスの検知状況(2025.3)の概要
◆建築物(GW工区) [計測箇所等] 調査対象施設:22施設 測定箇所:地下ピット56箇所,屋内544箇所(地下ピット、屋内いずれも定置型検知器 による測定) [メタンガスの発生状況] 測定回数:地下ピット,屋内とも24時間常時測定(基準値1.5vol%未満) ・地下ピット、屋内いずれも基準値以上の検知はなし ◆電気・通信設備の地下ピット GW工区・PW工区測定(47地点全50回):1地点(GW1地点)でガス検知 基準値未満:1地点 ◆雨水・汚水設備等の地下ピット PW工区測定(8地点、全8回):検知なし |



交通ターミナルにおけるガスの検知状況(2025.1)の概要
◆建築物(交通ターミナル) 夢洲第1・第2交通ターミナル [計測箇所等] 調査対象施設:4施設 測定箇所:屋内54箇所[参照データ:表(1)~(8)] [メタンガスの発生状況(図ー8、表(1)、(5)より)] 測定回数:屋内1,188回(基準値1.5vol%未満) ・屋内ガス検知なし ◆電気・通信機器の地下ピット(交通ターミナル) 夢洲第1・第2交通ターミナル測定(114地点全225回):ガス検知なし |

交通ターミナルにおけるガスの検知状況(2025.2)の概要
◆建築物(交通ターミナル) 夢洲第1・第2交通ターミナル [計測箇所等] 調査対象施設:4施設 測定箇所:屋内54箇所[参照データ:表(1)~(8)] [メタンガスの発生状況(図ー9、表(1)、(5)より)] 測定回数:屋内594回(基準値1.5vol%未満) ・屋内ガス検知なし ◆電気・通信機器の地下ピット(交通ターミナル) 夢洲第1・第2交通ターミナル測定(114地点全228回):11地点(第1:3地点、第2:8地点)でガス検知 基準値未満:9地点、基準値超過2地点(Ⅰ-45:2.2vol%、Ⅱ-30:2.0vol%) |

交通ターミナルにおけるガスの検知状況(2025.3)の概要
◆建築物(交通ターミナル) 夢洲第1・第2交通ターミナル [計測箇所等] 調査対象施設:4施設 測定箇所:屋内95箇所 [メタンガスの発生状況(図ー10より)] 測定回数:24時間常時測定(基準値1.5vol%未満) ・屋内ガス検知はなし ◆電気・通信機器の地下ピット(交通ターミナル) 夢洲第1・第2交通ターミナル測定(114地点全114回):3地点(第1:1地点、第2:2地点)でガス検知 基準値未満:3地点 |

ガスの種類と濃度/基準値(参考)
[PDFファイル:0.6MB]
■詳細については、以下の添付資料をご参照ください。
・会場内のガス濃度測定結果(建物内)(1~3月度)[表 1~9(PDFファイル:3.3MB)]
・会場内のガス濃度測定結果(建物外_電気・通信設備の地下ピット)(1~3月度)[表10~11(PDFファイル:3.3MB)]
・会場内のガス濃度測定結果(建物外_雨水・汚水設備等の地下ピット)(1~3月度)[表12(PDFファイル:0.8MB)]
・交通ターミナルのガス濃度測定結果(建物内)(1~2月度)[表1~8(PDFファイル:1.7MB)]
・交通ターミナルのガス濃度測定(建物外_設備系地下ピット)(1~3月度)[表(9)~(10)PDFファイル:1.5MB)]
■(参考資料)
・ガス濃度測定結果(ガス抜き管)(1~3月度)[PDFファイル:2.4MB]
・メタンガス対策について(3月理事会資料)[PDFファイル:0.4MB]