お知らせ

2025.06.02 万博会場内におけるメタンガス検知状況(2025.4.13~2025.5.12)の公表について

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2024年3月28日にグリーンワールド(GW)工区のトイレにおいて発生した火災(爆発火災)事故などを踏まえ、有識者の意見を伺ったうえで、メタンガス等に関する会期中の安全対策を取りまとめて2024年6月24日に公表しました。

この中で、来場者等のみなさまへの情報提供の一環として、博覧会会期中は、ガス濃度の測定結果を毎日お知らせすることを検討し、来場者等がわかりやすいよう公表内容をあわせて検討することとしておりました。

会期中は会場内全域でのメタンガス濃度測定を継続的に実施しており、開幕日である2025年4月13日からは、「ガス安全確認状況」として、博覧会協会ホームページで1日2回お知らせしているところですが、今般、開幕後1か月間のメタンガス検知状況を取りまとめましたのでお知らせします。

概要は次のとおりです。                           
※ 以下、「基準値」とは、労働安全衛生規則で定める基準値は1.5vol%です。なお、メタンガスの爆発下限界は5vol%です。
・建物内及び園路については、基準値(1.5vol%)以上の検知はありませんでした。
・人が立ち入る可能性がない屋外設備系地下ピットについても、会場のメタンガスの発生状況を把握するために測定を行っていますが、基準値以上が検出されたり、その恐れがあると判断した場合は、念のため通気性の高いグレーチング蓋等に交換しました。

万博会場内の建築物等におけるガスの検知状況(2025.4.13~2025.5.12)

・会期中は、会場内全域でのメタンガス濃度測定を継続的に実施している。
・基準値未満となっていることを確認し、1日2回、博覧会協会ホームページでお知らせしている。
メタン(基準値:1.5vol%) 


◆建物内(GW工区・交通ターミナル) 

測定対象測定箇所測定方法測定頻度延べ測定回数基準値以上の検知
33施設地下ピット屋内24時間常時
(定置式)
常時なし
56カ所781カ所
2施設4カ所ハンディ毎日120回なし
5施設5カ所ハンディ週1回25回なし
※別途、出展者等による測定も実施、基準値以上検知の連絡はなし

◆建物内(PW工区) 

測定対象測定箇所測定方法測定頻度延べ測定回数基準値以上の検知
53施設地下ピット屋内ハンディ週1回228回なし
27カ所26カ所
91施設91カ所ハンディ月1回99回なし
※別途、出展者等による測定も実施、基準値以上検知の連絡はなし

◆屋外(園路)(GW・PW工区・交通ターミナル) 

測定箇所測定方法測定頻度測定距離測定人数測定時間基準値以上の検知
会場全域ハンディ毎日延べ744km延べ210人延べ488時間なし

屋外設備系地下ピットにおけるメタンガス対応状況(2025.5.12時点)

・人が立ち入る可能性のない地下ピットについても、会場のメタンガスの発生状況を把握するため濃度測定を継続して実施している。
・穴あき蓋への交換、定期的なモニタリングの対応を基本としているが、基準値以上が検知されたり、その恐れがある場合は、念のため通気性の高いグレーチング蓋等へ交換している。交換後は基準値未満であることを確認している。​

※「基準値」とは、労働安全衛生規則で定める基準値は1.5vol%です。​なお、メタンガスの爆発下限界は5vol%です。

GW工区・交通ターミナル 

グレーチング蓋等へ交換実施・・・・・・・・52カ所
  内訳:①開幕前に既に交換済みであったもの・・25カ所
     ②4月13日~5月12日の間に交換を行ったもの・・27カ所
     (うち交換前に基準値以上を検知・・22カ所
 ※①②ともに交換後の測定では基準値以上は検知されない状況になっている。

穴あき蓋への交換、定期モニタリング・・・296カ所
  (うち、4月13日~5月12日の間に基準値以上を検知・・2カ所
   ※2カ所とも5月12日以降にグレーチング蓋等へ交換済

PW工区 

穴あき蓋への交換、定期モニタリング・・・57カ所
  (うち、4月13日~5月12日の間に基準値以上を検知・・0カ所

メタンガス対応状況(参考)

メタンガス検知に用いる検知器のイメージと蓋のイメージ
※写真は一例です