Green EXPOBuilding Roads with CO2CO2を利用した道づくり

世界に例の少ない二酸化炭素(CO2)を利用した道づくりを進め、人と環境にやさしい社会を創出します。

会場のカーボンリサイクルファクトリー RITE*施設内では、CO2を使った道路用下地材やアスファルト舗装を設置しており、未来の道路の歩き心地を体感することができます。
展示ブースには道路断面模型があり、「いつも歩いている道路」の地面に隠れた部分を見ることができます。また、実験コーナーでは、「科学の不思議さ」(道路用下地材がCO2を吸収する様子)を学んでいただけます。

*公益財団法人 地球環境産業技術研究機構

道路のしくみ

道路用下地材とは?

人が歩く、車が走る道路は、ミルフィーユのように何層もの材料で作られています。
1番上の層は、車の重さや雨や雪にも耐えられるようにアスファルトを使った硬い層です。
その下の層が道路用下地材であり、アスファルトの層を支える役割をしています。

アスファルト舗装の層構成

  1. 1

    アスファルト

  2. 2

    道路用下地材
    (CO2を吸収した材料)

  3. 3

    路床(土)

人と環境にやさしい取り組み

CO2の固定化とは?

CO2は水酸化カルシウムと反応して炭酸カルシウムを作ります。この反応は石灰水に呼気を入れると白く濁る現象としてよく知られています。この反応を利用して、気体のCO2を固体に変え、建設資材として使います。工事現場から出てくるコンクリート廃材に含まれている水酸化カルシウムとCO2を一緒に処理することで、炭酸カルシウムを作ることができます。
施設では、作られた炭酸カルシウムを道路用下地やアスファルト舗装の材料として利用し舗装しました。
これまでにないCO2を利用した道路を歩いていただき、いつも歩いている道路では感じることのない、ワクワク感を体験してください。
なお、施設来訪にはRITE見学ツアーの予約が必要です。予約方法については今後ご案内します。