プレスリリース

2021.12.23 大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー落合陽一氏が新プロジェクト「デジタルヒューマンアーカイブ」を開始

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、今年8月の企業出展参加説明会で各プロデューサーの構想を示すとともに企業・団体からの協賛募集を開始するなど、テーマ事業の具体化に向け準備を進めています。
今回、落合陽一プロデューサーが担当するテーマ事業(テーマ:いのちを磨く)の初のプロジェクトとして、「デジタルヒューマンアーカイブ」を本年12月より開始します。

デジタルヒューマンとは、CGで作成された人物のことです。これまでは、実在しない人物を3DCGキャラクターとして創り出す事が注目を集めていましたが、3Dスキャン技術の向上などによって、実在の人物を精密なCGに置き換えることが可能となりました。さらに、最先端の技術では、人物の動きや声などを動画やグラフィックとして精巧に記録し、保存することができます。
「デジタルヒューマンアーカイブ」プロジェクトは、この技術を活用して、伝統芸能などの領域において「わざ」を高度に体現している人物の技術・所作を記録することで、未来へ継承することを目指す取り組みです。 
最新の3Dスキャン技術によって3Dデータ化することにより360°から高精度、高解像度のデータ取得が可能で、より再現度が高い状態でその技術の記録を残すことができます。またバーチャル空間での技術、所作の再現や、スマートフォンなどの機器により遠隔からの鑑賞体験も可能となります。

この度、本プロジェクトの趣旨に賛同いただいた利休居士(りきゅうこじ)第15代 裏千家前家元 千 玄室(せん げんしつ)氏を撮影、アーカイブ化することから、この取り組みを開始します。

本プロジェクトは、今後、万博開催に向けて「デジタルヒューマンアーカイブ」を充実させ、落合陽一プロデューサーが万博会場内に建設するテーマ事業パビリオンでの展示を目指していきます。

◇落合陽一プロデューサー担当のテーマ事業パビリオン(テーマ:いのちを磨く)

「いのちを磨く」パビリオンとは、落合プロデューサーが提唱する未知の風景と未知の体験をもたらす、人類未到の変形建築とデジタルヒューマンの拠点となるパビリオンです。未だ人類が見たことのない可能性を示していくことで、大阪・関西だけでなく日本の可能性を世界に示し、また世界の人々の語らいの場や交流の場を提供することを目的としています。磨き輝くいのちの様をパビリオンの製作運営を通じて表現し、会期中に限らず、その後も持続的に価値を生み出してゆくパビリオンを目指しています。

◇裏千家15代・前家元 千 玄室 氏プロフィール

大正12年、京都府生まれ。同志社大学卒業後、ハワイ大学修学、韓国・中央大學校大学院博士課程修了。昭和24年、大徳寺管長後藤瑞巌老師のもとで修行得度、斎号『鵬雲斎』安名『玄秀宗興』を受け若宗匠となりました。昭和39年10月、裏千家第15代家元となり今日庵庵主として宗室を襲名。平成14年12月、嫡男千 宗之に家元を譲座し、汎叟千 玄室大宗匠。(哲学博士、文学博士)
「一碗からピースフルネスを」の理念を提唱し、道・学・実をもって世界60数か国を300回以上歴訪し、茶道文化の浸透・発展と世界平和の実現に向けた活動を展開しています。裏千家の海外拠点は34か国・地域107箇所となり、昭和45年に設立の茶道留学制度により42か国から約400名の修道生を受け入れています。
現在、外務省参与、ユネスコ親善大使、日本・国連親善大使(外務省)、日本国 観光親善大使(観光庁)、公益財団法人日本国際連合協会会長等100以上の公職、役職を持つ。

問合せ先

●「デジタルヒューマンアーカイブ」プロジェクトについて
株式会社オクサット
TEL:044-299-9788