プレスリリース

2022.02.15 夢洲における実証実験公募の実施第6号が「自動運転を活用した未来社会の実装検討に関する実証実験」に決定

―当協会と「実証事業推進チーム大阪」が、実施を支援―

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会と大阪商工会議所が、万博開催の機運醸成と未来社会を見据えたイノベーション創出に向けて実施した、夢洲における実証実験公募で採択された、大阪市高速電気軌道株式会社による自動運転レベル4(高度運転自動化)を見据えた自動運転車両を核とした次世代の交通管制システムの提供を目指す実証実験が、2022年3月1日(火)から開始されます。 
本実証実験は、今回の公募で採択された9案件のうち、6番目に実験を始めるものとなります。
また実施にあたり、当協会と大阪府、大阪市、大阪商工会議所で構成する「実証事業推進チーム大阪」(以下「チーム大阪」)が支援を行います。

○ 今回(第1回目)の実験では、舞洲スポーツアイランド*内に1周約400メートルのテストコースを整備し、複数台の自動運転車両を運行させることで、自動運転レベル4での自動運転の一元管理の課題抽出と、非接触充電による電動モビリティへの充電制御に関するエネルギーマネジメントの技術検証を行います。
また、車両の運行を管理する手法・システムを企画し、マネジメントする高度な専門人材の育成方法を検証するとともに、将来の自動運転化による様々な技術・サービスについても活用の可能性を検証します。
さらに、コスモスクエア駅から舞洲実証実験会場間までを区間とした公道での自動運転レベル2(部分運転自動化)での自動運転、信号協調、遠隔監視の検証も行います。技術実証の終了後、公道やテストコースでの自動運転車両の一般向け乗車モニター体験も予定しています。
*実験実施に向けた協議・調整の結果、舞洲で行うこととなりました。

○ また、第2回目の実験(2022年10月頃予定)では、第1回の技術実証の結果をはじめ、自動運転の乗車モニター体験で寄せられた意見等を踏まえた検証を引き続き行う予定で、自動運転レベル4を見据えた自動運転車両を核とした次世代の交通管制システムの構築につながることが期待されています。

○ 今回の実証実験は、当協会と大阪商工会議所が2021年1月18日から2月19日まで実施した、2025年大阪・関西万博の会場である夢洲における実証実験の公募に寄せられた39件の提案の中から採択され、実証実施候補者となった9件の提案の一つで、実証実験の円滑・効果的な実施のためチーム大阪に推薦され、チーム大阪が、実験内容や実験場所等の協議・調整などの実験実施に向けた支援を行っています。

○ 夢洲における実証実験公募の、他の実証実施候補者の提案についても、チーム大阪が順次実施に向けた調整を実施し、今後、それらの案件の実証実験スケジュールなど実証実験の詳細について決定次第、当協会とチーム大阪が共同で発表する予定です。

実施概要

今回の実験のイメージ

  1. 日時
    第1回:2022年3月1日(火)~4月26日(火)
    (1)MaaSアプリ・顔認証
    目的地までの移動ルートを検索し、目的地周辺までのオンデマンド交通及び目的地まで移動するモビリティの提案・予約を行う。乗車時は、顔認証で乗り込む。
    (2)自動運転
    公道における自動運転レベル2の走行や敷地内のテストコースにおける自動運転レベル4相当の走行を行う。
    (3)低速自動運転・パーソナルモビリティ
    目的地まで、MaaSアプリで予約した低速自動運転モビリティやパーソナルモビリティを用いて、歩行者と混在する環境下で移動する。
    (4)モビリティの管理
    遠隔監視者一人で様々なタイプのモビリティの運行状況を一つのシステムで一元的に管理する。
    また、電動モビリティのバッテリー残量の状況把握や、モビリティの台数の在庫管理等、モビリティ全体での交通の最適化を行う。
    (5)信号協調
    交差点における死角車両等との衝突回避するための安全情報、信号切替タイミングを事前通知する。
    (6)道路での非接触充電・発電
    路上で電動モビリティの非接触充電を自動的に開始する。充電量のデータ取得を行い、充電制御に関するエネルギーマネジメントの検証を行う。
    また、太陽光発電を行う路面や自然に配慮した自然循環配慮型舗装を行う。
    (7)車内コンテンツ
    利用者が移動時間を楽しめるコンテンツを、5Gを用いて配信する。
    (8)保険・リスク管理
    様々なモビリティが走行することにより生じるリスクだけでなく、サービス提供、運行管理におけるリスクも幅広く検討する。
    第2回:2022年10月頃(予定)
  2. 場所
    舞洲スポーツアイランド 舞洲東運動場付近
    舞洲東運動場付近からコスモスクエア駅の区間の公道
  3. 実施主体
    大阪市高速電気軌道株式会社
    (本社:大阪市西区、代表取締役社長 河井 英明氏)
  4. 実施スケジュール(予定)
    2022年3月1日~4月上旬:第1回 技術実証期間
    2022年4月中旬~4月下旬:一般向けモニター体験期間
    2022年10月頃(予定):第2回 技術実証期間

今回の実験場所

添付資料

資料:「夢洲における実証実験公募」実験開始状況について

問合せ先

●本実証実験に関すること
大阪商工会議所 産業部
TEL:06-6944-6300