プレスリリース

2022.06.09 「大阪・関西万博 来場者輸送基本方針」について

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025 年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開催期間中における会場来場者の安全かつ円滑な来場を実現するため、学識経験者や関係する行政機関、関係団体等からなる2025年日本国際博覧会来場者輸送対策協議会を2021年7月に設置し、来場者輸送の具体的な対策について協議、調整を行ってきました。
このたび2022年6月3日に第2回協議会を開催し、これまでの検討内容を取りまとめた「大阪・関西万博 来場者輸送基本方針」を策定しましたのでお知らせします。
同協議会では、「大阪・関西万博 来場者輸送基本方針」を実現するため、2022年秋頃までに、アクセスルートの計画や交通マネジメントの目標や取り組み内容について具体化をはかるとともに、一般交通への働きかけの施策を検討した上で万博開催にむけた推進体制の整備を進めます。

■策定日 2022年6月3日

■大阪・関西万博 来場者輸送基本方針(詳細はこちらをご参照ください

  1. 基本理念
    ・万博来場者の円滑な移動を実現する
    ・一般交通と万博交通双方が安全で円滑に移動できる輸送をめざす
    ・万博を契機に新たな移動サービスを実践し、関西の未来社会へ受け継がれることをめざす
  1. 基本目標
    (1) 鉄道の目標
    ・主たる路線において快適な移動を実現するため、混雑率150%以下をめざす
    ※ 混雑率とは、1時間当たりの平均の列車の混み具合を示す数値であり、輸送人員÷輸送力×100(%)で算出される。現在、都市鉄道における整備水準の指標として「大都市圏における都市鉄道のすべての区間のそれぞれの混雑率を150%以内とする。」とされている。【平成12 年8 月1 日運輸政策審議会答申第19 号】
    (2) シャトルバス・自動車の目標
    ・主たるアクセスルートで渋滞が予想される区間や箇所において混雑を緩和させる
  1. 輸送計画
    (1) アクセスルートの計画
    ・鉄道や道路などの既存交通インフラを最大限活用したアクセスルートを計画し、各アクセスルートのバランスの取れた利用を図る
    (2) 万博交通マネジメント
    ・来場者の集中による交通渋滞や混雑等を軽減するための方策(チケットコントロール、鉄道の経路分散、道路の経路誘導・経路分散 等)を実施する
    (3) 一般交通への働きかけ
    ・万博交通マネジメントを着実に行ったうえで、慢性的な渋滞や混雑への対策等のため、一般交通の抑制、分散、平準化を目的とした働きかけ等※を行う
    ※ 沿線企業等に対してテレワーク・時差出勤の促進をお願いすること、夢洲内や大阪都心部等の物流交通を含む交通負荷低減などを想定している
    (4) 新たな移動サービスの実践
    ・MaaSや自動運転等を取り入れた新たな移動サービスの実践やEV等の新技術を導入する
  1. 推進体制
    (1) アクセスルートの検討 及び (2)万博交通マネジメント
    ・協議会で検討を進める
    (3) 一般交通への働きかけ
    ・協議会で働きかけの内容、範囲、期間など、来場者予測に応じた具体的取組内容を議論し、関係者の役割分担の下、大阪府・大阪市をはじめ、国や関係機関、経済界等による、必要に応じた推進体制を整備し、広く一般への働きかけを実施する

■参考資料
来場者輸送対策協議会 構成員一覧(2022年6月3日時点)