プレスリリース

2023.04.06 2025年日本国際博覧会 国際博覧会初の会場での「キャッシュレス決済」本格導入について ―「EXPO 2025 デジタルウォレット」も展開 ―

2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場内において、国際博覧会として初めての試みとなる「キャッシュレス決済」の本格導入を行います。また、本格導入にあたり、外国人来場者、修学旅行等で会場を訪れる学生など決済手段を持たない方に向けては、プリペイドカードの販売などのサポート手段の導入を検討します。
また、大阪・関西万博では、キャッシュレス決済の本格導入と合わせて、来場者が万博会場を楽しめる体験を提供したり、会期前からSDGsの取り組み等への参画を促したりすることを目的に、「EXPO 2025デジタルウォレット」サービスを取り入れます。
本事業を通して、万博会場をキャッシュレス社会の実験場とするとともに、円滑で快適な会場運営を目指します。具体的なサービス内容等については、今後詳細が決まり次第順次公表いたします。
今後、本サービス導入にあたり、サービス名称の募集、サービス協力会社の募集などを行う予定です。

「キャッシュレス決済」の本格導入及び「EXPO 2025 デジタルウォレットサービス」の概要

▽キャッシュレス決済の本格導入
日本のキャッシュレス推進の加速化を図るため、会場内の売店やレストランなどの施設でキャッシュレス決済を本格導入します。万博会場内では現金の取り扱いを行わない代わりに、決済手段を持たない外国人来場者、修学旅行等で訪れる学生向けには、プリペイドカードの販売などのサポート手段を検討します。
本格導入に伴い、日本最大級のブランド数による多彩な決済手段(クレジットカード、IC型電子マネー、QR型電子マネー)の取り扱いを目指します。これにより、支払いの簡素化、レジでの会計の時間短縮、非接触によるウィルス対策、店舗の非現金化による防犯対策強化につながります。

▽EXPO 2025 デジタルウォレットサービス
万博会場内のキャッシュレスを推進する中、大阪・関西万博オリジナルの決済手段として、「EXPO 2025 デジタルウォレット」を導入します。
「EXPO 2025 デジタルウォレット」は、スマートフォンを通じて、誰でも参加できるサービスです。本サービスは、サーバー管理型、ブロックチェーン※1のWeb2※2、Web3※3両領域の管理手法を用いて、接続されるサービスに応じたデュアル方式によるウォレットアプリになります。
具体的には、会期前から利用者に参加いただけるプログラムとして、独自の電子マネー、独自のポイントサービス、NFT※4・ブロックチェーンを活用したサービスを準備します。本サービスを利用することで、利用者に万博やNFTなどを身近に感じて頂くとともに、利用者のさまざまな楽しみ方を創出し、万博への参加意欲を高めることにつなげます。
「EXPO 2025 デジタルウォレット」は、今後更なるサービスの拡充を目指し、各事業者のサービスと接続し、より利便性が高く、多様なサービスを提供します。

※1 ブロックチェーン:ブロックチェーンは情報を記録するデータベース技術の一種で、ブロックと呼ばれる単位でデータを管理し、
それを鎖(チェーン)のように連結してデータを保管する技術
※2 Web2:インターネットのような動的で、情報の流れが双方向なウェブサービス
※3 Web3: ブロックチェーン技術を活用した分散型ウェブサービス
※4 NFT(Non-Fungible Token):ブロックチェーンを基盤にして作成された代替不可能なデジタルデータ

EXPO 2025 デジタルウォレットの代表的なサービス内容

・独自の電子マネー
会場内のみならず会場外でも利用可能な加盟店を設定した、万博独自の電子マネーです。銀行口座、クレジットカード、事業者にて実施されるポイント、マイル、ギフトカードなどからチャージし、利用できることを目指します。これにより会場内外でのキャッシュレス化推進を図ります。
なお、電子マネーの利用額に応じて万博オリジナルサービス(独自の利用者のステータス)のランクを獲得し、ステータスに応じたベネフィットを受けられます。

・独自のポイントサービス
万博会期前から協力会社などによるプログラムに参加することでポイントを貯めて、会場内外で様々な万博関連プログラムに体験・参加できる万博独自のポイントサービスを予定しています。
協力会社などが実施するプログラムについては、例えばSDGs関連に関わるもの、利用者の行動変容を促すものなど、様々なプログラムを準備します。これにより利用者は楽しみながら、SDGsに貢献するなど、多様な活用方法がうまれるとともに、万博への興味や関心を高めていくと考えています。

・独自の利用者ステータスサービス
EXPO 2025 デジタルウォレットサービス(電子マネー、ポイントサービス)などの利用に応じて、付与された会員ステータス「EXPO 2025ステータス」に応じて、「独自のNFT」や万博オリジナルサービスなどがプレゼントされます。
なお、EXPO 2025 デジタルウォレットの参加者には、会員ステータスに関係なく「独自のNFT」をプレゼントする予定です。

募集概要(予定)

今後、本サービスの導入するにあたり、以下の募集を予定しています。なお、各募集内容の詳細
は、順次公表する予定です。

・名称募集
独自の電子マネー、独自のポイントサービス、独自のNFT

・協力会社募集
①独自の電子マネー:電子マネーとポイント交換いただく協力会社
②独自の電子マネー:電子マネーを利用できる加盟店
③独自の電子マネー:本サービスを活用したプロモーション実施する協力会社
④独自のポイントサービス:ポイント交換いただくSDGs関連など協力会社
⑤独自のポイントサービス:万博関連プログラムを提供いただく協力店舗など