プレスリリース

2023.10.18 【河瀨直美テーマ事業プロデューサー】2025年日本国際博覧会シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」工事安全祈願祭を実施
                                ©2023 Naomi Kawase​/​​SUO, All Rights Reserved.

2025 年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、河瀨直美テーマ事業プロデューサーが手がけるシグネチャーパビリオン「いのちのあかし」(テーマ:いのちを守る)は、2つの廃校(奈良県十津川村旧折立中学校・京都府福知山市旧細見小学校中出分校)の校舎を活用してパビリオンを建築します。
2023 年 10 月 14 日、その 一つである京都府福知山市旧細見小学校中出分校の校庭にて、施工者の村本建設株式会社が主催となり工事安全祈願祭を開催しました。シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」は、対話を通じて人種、宗教、文化など互いの違いなどについて理解し乗り越えることを目指すパビリオンです。福知山市旧細見小学校中出分校の校舎は、万博を訪れた人が世界中の人とつながり対話ができる「対話シアター」として夢洲会場で再建築されます。
本パビリオンの夢洲会場での着工は 2024 年 1 月頃を予定しています。

※奈良県十津川村旧折立中学校の工事安全祈願祭は、2023 年 7 月 2 日に旧折立中学校の校庭で村本建設株式会社主催のもと実施しました。

工事安全祈願祭後の様子

前列左から、村本建設株式会社 大阪支店建築部作業所長 荒井北斗氏、株式会社 SUO 代表で「いのちのあかし」設計、建築を担当する周防貴之氏、河瀨直美テーマ事業プロデューサーと地域住民や関係者のみなさま

河瀨プロデューサーからのコメント

                              ©LESLIE KEE

 この校舎がメインシアターになり、河瀨パビリオンのメインコンテンツ「対話シアター」が会期中、繰り広げられます。対話できる相手は、お互いに全く知らない国籍や人種、文化の異なる人で、“毎日、人類史上はじめての対話”が生まれる場所になります。
 建物は昭和初期より時代を超えて、人々に共有されてきた記憶が宿る美しい佇まいで、初めて訪れたときには、昔からここを知っていたかのような懐かしさを感じさせてくれました。 河瀨パビリオンでは奈良県吉野郡十津川村の校舎も使用しますが、他の校舎と合築するのではなく、それぞれの校舎を今回のパビリオンの用途に合った形に手を加え、新しい価値を持つ建物として生まれ変わらせるようなイメージです。そして校舎に寄り添うように植えられ、ここで学んだ子ども達と共に成長した銀杏も、そのいのちをつなぎ、万博会場へ持っていきます。