お知らせ

2024.05.30 PW工区におけるメタンガスデータの検出について(2024.06.07更新)

 2024年3月28日に万博会場内のグリーンワールド(GW)工区のトイレにおいて発生した火災(爆発火災)事故を踏まえて、会期中のより一層の会場全体の安全策を検討しております。
 これまで、パビリオンワールド(PW)工区においては、260か所の電気や通信の地下ピット内での作業実施にあたり、酸欠防止の観点から酸素濃度の測定に合わせてメタンガスについても測定しております。
 このたび、会期中のより一層の会場全体の安全策を検討するにあたって、PW工区の当該測定記録を再検証したところ、4か所で低濃度のメタンガスが検出されているデータを確認しました。
 検出したデータは、大阪市の地下鉄工事が実施されている上部付近で最大濃度は7%LEL、2%LEL、3%LEL、3%LELとなっております。労働安全衛生規則では可燃性ガスの爆発下限濃度の30%LEL以上の場合、坑内労働者の安全確保の観点から、労働者の退避、火気等の使用の停止、通風換気等を行うこととしておりますが、今回検出された最大濃度は、この値の1/4以下であり、工事作業を中止する濃度とはなっておらず、継続して工事を実施しております。
 引き続き、濃度、検出箇所、由来などを検証し、有識者にも相談し、追加の安全対策をまとめる予定です。

〇メタンガス検出場所 ※2024.6.7追加

(注)空気と混合した可燃性ガスが着火によって爆発を起こす最低濃度を爆発下限界(LEL:Lower Explosion Limit)と呼びます。メタンの場合、この爆発下限界(100%LEL)となる濃度は5 vol% となっております。労働安全衛生規則では、メタン濃度が1.5vol%(30%LEL)以上となった場合に、坑内労働者の安全確保の観点から労働者の退避、火気等の使用の停止、通風・換気等の措置を講じなければならないとしております。今回PW工区で検出されたメタンガスの最大濃度は0.35vol%(7%LEL)です。