プレスリリース

2025.01.20 2025年日本国際博覧会「国際参加者会議2025年(IPM 2025)」が終了
参加者代表集合写真(1月15日)

 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年1月15日(水)、16日(木)にアクリエひめじにおいて2025年日本国際博覧会「国際参加者会議2025年(IPM 2025)」(以下、IPM2025)を開催しましたのでお知らせします。
 本会議には約160の国・地域、国際機関(公式参加者)から約600名の国際博覧会責任者が出席し、万博準備の中心が建設からイベント、運営、広報・機運醸成の3つへと大きくシフトする中で、フェイス・トゥ・フェイスでの情報提供に加え、リアル会合ならではの公式参加者同士による進捗共有なども行われました。
 また、魅力発信の場として、16の公式参加者と3つのシグネチャーパビリオンによる「Pavilion Showcase Forum」を実施しました。
 今後、4月の開幕に向け、準備に万全を期すべく、当協会として公式参加者を最大限サポート、国内外でのさらなる機運醸成に努めます。

会議名称

IPM 2025(International Participants Meeting)(日本語名称:国際参加者会議2025年)

開催日程

2025年1月15日(水)、16日(木)

開催場所

アクリエひめじ(兵庫県姫路市)

参加者

参加を表明している国・地域、国際機関の国際博覧会責任者

参加者数

約160の国・地域、国際機関 (公式参加者)  約600名

会議内容

■開会あいさつ(敬称略)

十倉会長 開会あいさつ

十倉雅和 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会会長
“パビリオン・イベントの事前抽選の申し込みが始まり、夢洲駅の開業もいよいよ次の日曜日に迎えます。万博が開催されるという実感が、急速に高まっています。IPMにおいて様々な側面から課題の検証を行い、私たち共通のゴールを目指し、さらに一歩踏み出していきましょう”

伊東良孝 国際博覧会担当大臣(代読:羽田浩二 2025年日本国際博覧会政府代表 )
“私どもは今、開幕に向けて機運醸成の追い込みをかけているところです。皆様と協力し、一人でも多くの方々が来場され、お互いの魅力を発見し、大きな感動が生まれるような機会にしてまいりたいと思います。またこの機会に、世界中から来られた方々が、万博会場にとどまらず、日本の魅力あふれる様々な地方との間でも、活発な交流が行われるよう努力してまいります。”

羽田政府代表 開会あいさつ

羽田浩二 2025年日本国際博覧会政府代表
“開催まで残り3か月を切り、残された主要な課題はコンテンツと運営面の最終準備になりますが、日本政府と博覧会協会は、地方自治体や経済界とともに、全ての参加者と緊密に協力し、万博の成功に向けて全力で取り組んでいきます。皆様と手を取り合って6か月間の万博を素晴らしく成功したものにしていきましょう。”

ケルケンツェス事務局長 開会あいさつ

ディミトリ・ケルケンツェス 博覧会国際事務局(BIE)事務局長
“私たちは今、準備の最終段階にあります。これから数週間、私たち全員が、世界に対する私たちの約束を確実に果たす責任があります。次の世代により良い未来を形作る一助となるよう、力を合わせましょう。”

■万博参加に向けた全体セッション
 2日間にわたり、各種イベント実施に向けた準備計画、会場全体および各パビリオンのオペレーションやロジスティクス、広報、ICT、ナショナルデー・スペシャルデーに関する計画の詳細、会期前のテストランや会期後のパビリオン解体・素材のリユースなど、各公式参加者へより詳細な説明が必要な分野について、具体的かつ実践的な情報提供・意見交換を実施。
 あわせて、途上国支援対象国向けや各出展タイプに応じた分科会を行いました。協会から支援プログラムの運用詳細や、パビリオンの展示内装・運営等について多岐にわたる情報提供を行いました。

■公式参加者による積極的な情報発信
 IPM2日目には、会場内で「Pavilion Showcase Forum」と題した情報発信イベントを開催、16の公式参加者と3つのシグネチャーパビリオンによるプレゼンテーションを行いました。IPM参加者のみならず、姫路市の協力により市内の生徒約220名が出席しました。各登壇者からはパビリオンのコンセプト紹介に加え、パビリオン内で楽しめるイベントや体験、食事などの魅力にフォーカスした発表が行われ、生徒たちが展示や技術に関する質問をするなど国際交流が行われました。ホワイエでは各海外パビリオンのキャラクターに関するポスター展示やミャクミャクとシンガポールパビリオンのキャラクター・マーリーとのグリーティングが行われ、イベントを盛り上げました。
 あわせて、11の公式参加者が会場内で個別の記者発表を行いました。

Pavilion Showcase Forumの様子

■関係機関によるPR
 会場では、地元姫路市の他、大阪・関西地域の自治体・経済界・関係機関による、文化・観光紹介、会期中のビジネス支援などのブースが設置され、参加者と交流を行いました。あわせて、GREEN×EXPO 2027 (2027年国際園芸博覧会 開催地・横浜)、2027年ベオグラード国際博覧会の紹介コーナーも設置され、各国・機関の国際博覧会責任者への「大阪・関西」に続く博覧会のアピールが行われました。

PRブースの様子

■共同記者会見
 IPMの締めくくりに共同記者会見を行いました。

共同記者会見の様子

石毛博行 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会事務総長 
 開幕まで90日を切る中、会期前最後となるIPMが姫路にて開催され、約160の国・地域及び国際機関から、約600名を超える仲間が参加しました。
 改めて準備状況全体に目を転じますと、昨年6月のIPM以降、この半年間で、夢洲の万博会場は大きく変化しました。一言で言えば、「イメージ:想像」から、「エマージ:出現」へと、大きく進化したと言えるでしょう。万博準備の中心も、「コンストラクション:建築」から、「アトラクション:イベント」、「オペレーション:運営」、「プロモーション:広報、機運醸成」の3つへと、大きくシフトしています。

(アトラクション:催事・イベント)
 1点目は、アトラクション、つまりイベント準備の進展です。昨年9月のイベントカレンダーの発表以来、開幕日に行われる、歌い手Adoさんによるスペシャルライブや、「1万人の第九」など、魅力的なイベントを数多く発表しました。これからは、いよいよ公式参加者によるイベントの発表が本格化します。今回会合でも、公式参加者から、「こういう企画はできるか」といった、積極的な提案が数多く寄せられました。ナショナルデーやスペシャルデーなどを中心に、今後発表予定の公式参加者によるイベントが、万博をより一層盛り上げてくれることを期待します。

(オペレーション:運営準備)
 2点目は、オペレーション、運営準備の進展です。こちらも大きな進展がありました。前回のIPM開催時に、ワンストップショップ、いわゆるOSSを開設しました。半年間での累計相談件数は3,500件を超え、公式参加者は、商業活動やスタッフの入国など、運営課題を一歩一歩着実に解決しています。今回の会合においても、OSSへの相談が多数寄せられております。IPM開催翌日の17日には、公式参加者の皆さんが、咲洲庁舎にご相談に来られるため、急遽、ATCにも臨時会場を設けています。公式参加者の皆さんも、OSSを活用して、運営面での課題を着実に乗り越えようとしています。我々主催者も引き続き、関係機関と連携して最大限のサポートを行います。
 また、運営課題を最終的に確認し、開幕までに改善点を発見するテストランを、4月4日から6日の3日間で実施する予定にしており、今回説明しています。なお、テストランは、メディア・クローズで実施するものですが、メディアの皆さまに開幕直前に万博の魅力を伝えていただくための取材機会として、4月9日に、国内外のメディア関係者を招くプレスデーを設けるべく、準備を進めていくようにしたいと思います。

(プロモーション:広報・機運醸成)
 3点目は、プロモーション、日本国内及び海外における機運醸成での進展です。今回のIPMでは、「Pavilion Showcase Forum」と銘打って、16の公式参加者と3つのシグネチャーパビリオンによる発信の場を設けました。今週13日から始まったパビリオン・イベントの抽選申込みにも、良い発信の機会であったと思います。また、このフォーラムには、姫路市の協力により市内の生徒約220名が出席して参加者との国際交流を楽しみました。シンガポールパビリオンのマスコット「マーリー」も登場してくれました。
 一方、海外での万博報道も増えつつあります。2024年は、前年比で倍以上の万博報道実績を得ることができました。NYタイムズが1月7日に発表した「2025年に行くべき52か所」に、大阪市が選出され、万博についても紹介されました。今後も公式参加者の皆さんと一緒になって、国内外での機運醸成に努めます。

(結び)
 ケルケンツェスBIE事務局長には、日頃から豊富な万博のご経験を踏まえた貴重なアドバイスを頂いています。心より感謝を申し上げます。公式参加者との連携は、万博成功に向けた最重要事項と言っても過言ではありません。本IPMでの進展を踏まえ、4月の開幕に向け、準備に万全を期していく所存です。