プレスリリース

2025.02.19 シグネチャーパビリオン「いのちの未来」パビリオンのメイン展示「50年後の未来」に登場するアンドロイド・ロボットを先行公開!

 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会と大阪・関西万博のテーマ事業「いのちを拡げる」を担当する石黒浩プロデューサー(大阪大学教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長)は、2025年2月19日、シグネチャーパビリオン「いのちの未来」に登場するアンドロイドとロボットの一部を先行公開しました。
また、公開に合わせて、石黒浩プロデューサーとともに「いのちの未来」のプロデュースやコンセプト共創、クリエイティブ、プログラム開発などに携わったクリエイターが一堂に集まり、それぞれの担当領域についてのプレゼンテーションを行いました。

 「いのちの未来」は3つのゾーンで構成されており、先端技術を駆使した多数のアンドロイドやロボットやCG等のアバターが来館者を出迎えます。
ゾーン1では日本人がモノにいのちを宿してきた歴史を、ゾーン2では人間が高度な技術を用いた様々なプロダクトを活用しながら暮らす50年後の未来を、ゾーン3では、1000年後の進化した人間を展示します。
今回公開されたアンドロイドとロボットは、いずれも大阪・関西万博のために開発されたもので、パビリオンのメイン展示であるゾーン2「50年後の未来」のなかで、未来の人間と共存する存在として登場します。「50年後の未来」では、アンドロイドやロボットと人間が共存し、高度なテクノロジーを用いたさまざまなプロダクトを活用しながらいきいきと暮らすシーンが描かれます。

 石黒浩プロデューサーは、「人間は科学技術を使って成長、進化を遂げて行く。それが人間を人間たらしめるものである。自分たちで未来を創造しデザインして行くことが現代の人の責任なんだと思う。
自分はこういう未来を作りたい、という思いを持つきっかけとなるパビリオンにしたい」とメッセージしました。

公開したロボット(画像左から、プニカ(Punica)、ペトラ(Petra)、パンジー(Pangie))

ペトラ / Petra
石の意味を持つペトラは未来の人類と共存する道具としてのロボット。人類は古代, 石と木を使い狩の道具を作って大きく進化しました。未来の道具はその原点に帰り石や流木さらに神社の円鏡や禅寺の苔を材料にデザインされ過去と未来を繋ぐ存在感を放っています。
プニカ / Punica
プニカとは赤い種の果実を持つザクロの属名で約2000年前ペルシャからシルクロード経由でアジアに伝わり日本には平安時代に中国から伝来しています。世界の文化が集まる万国博覧会の意味を象徴するザクロの物語をモチーフにした生命感あふれるロボットです。
パンジー / Pangie
身体に植物の花粉をつけ受粉を助けるポリネーター/Pollinatorのように、会場で来場者と繋がり新しいコミュニケーションを促進する天使のようなロボット。建築家の磯崎新が設計し、1970年の大阪万博で発表となった伝説のロボット“デメ“のデザインをプニカ同様継承しています。

公開したアンドロイド(画像前列左・中央はアスカロイド、前列右と後列左右はヤマトロイド)

ヤマトロイド/Yamato roid
大阪・関西万博を機に生まれたアンドロイドアバター。関西の奈良にある日本の歴史発祥の地や日本全体を表す言葉、日本に古代より息づく精神性を体現する言葉である“大和”を名前に持ち、日本の心を宿しています。

アスカロイド / Asuka roid
大阪・関西万博を機に生まれた“子どもの”アンドロイドアバター。世界最古の木造建築である法隆寺や色鮮やかな壁画を持つ高松塚古墳などが生まれた時代“飛鳥”を名前に持ち、受け継がれてきた日本の高度な技術、文化を愛しています。

フォトセッション

 (参加者) 大阪・関西万博 テーマ事業プロデューサー
       シグネチャーパビリオン「いのちの未来」プロデューサー 石黒 浩
       《プロデュースチーム》
         企画統括ディレクター 内田 まほろ
         制作統括ディレクター 小林 大介
         建築・展示空間ディレクター 遠藤 治郎
         バーチャル空間プランニングディレクター 宇川 直宏
       《コンセプト共創クリエイター》
         アンドロイド・ロボット デザイナー・監修 松井 龍哉
         アンドロイド衣装デザイナー・監修 廣川 玉枝
         アンドロイド所作デザイナー・監修 菊地 あかね
         「1000年後のいのち“まほろば”」空間演出 金子 繁孝
         「50年後の未来」クリエイティブディレクター 栗林 和明
         「バーチャル空間」クリエイティブディレクター 瀬川 公雄
       《アンドロイドプログラミングクリエイター》
         インタラクションクリエイター 船山 智
         エクスペリエンスクリエイター 境 くりま
         モーションクリエイター 三方 瑠祐

シグネチャーパビリオン「いのちの未来」概要紹介

[パビリオン建築と展示空間の構成]

 パビリオン建築は、「いのちは渚から拡がっていった」というコンセプトから着想を得てデザインされています。
 無生物と生物を結びつける“水”。“水”の都大阪。いのちの拡がりの源である“渚”。固体、液体、気体がぶつかり合い、ゆらぎながら境界を描く“渚”。“水”と“渚”はパビリオンにおいて象徴となる要素だと考えました。
12mの高さの屋根から流れる水がパビリオンを包み込み、水のヴェールを潜り抜けて未来への旅が始まります。

 パビリオンの展示空間は3つのゾーンで構成されています。先端技術を駆使した約50体のアンドロイド・ロボット・CGキャラクター等のアバターがおり、展示空間には約30体が出演しています。
 導入部となるゾーン1「いのちの歩み」では、太古の昔から現代に至るまで、日本人が「モノ」にいのちを宿してきた歴史を展示します。続くゾーン2「50年後の未来」で展開されるのは50年後の未来。人間がアンドロイド達と共存し、高度な技術を用いたさまざまなプロダクトを活用しながら暮らす様子を、物語の中に入って追体験できます。ゾーン3「1000年後のいのち“まほろば”」では、1000年後の世界をイメージした音と光に包まれた幻想的な空間の中で、科学技術と融合し、「からだ」の制約から解き放たれた1000年後の人間と出会うことができます。

[シグネチャーパビリオン「いのちの未来」関連情報]
公式HP: https://expo2025future-of-life.com
SNS: https://www.instagram.com/expo2025fol/
   https://x.com/Expo2025FoL
   https://www.facebook.com/expo2025fol/
PV : https://www.youtube.com/watch?v=OkRz24sz-44
   https://www.youtube.com/watch?v=p5Na24eEgNk
   https://www.youtube.com/watch?v=qImauQdxRvM