日
博覧会協会では、開幕に向けて2月中旬よりウォータープラザ及びつながりの海に注水を行いました。注水後これまでに、ウォータープラザとつながりの海の護岸に、注水した水の影響が原因と思われる浸食の発生が確認されています。今後、開幕に影響がないよう対策を進めてまいります。
〇現在の浸食状況(3月7日7時現在)
・ウォータープラザ側の護岸約500mの内、東側に約120m連続した浸食が発生しています。中央から西側の護岸には浸食は見られていません。
・つながりの海側の護岸約600mの内、西側から約480mで連続した浸食が見られています。東側の護岸には浸食は見られていません。
〇考えられる浸食の原因
・「ウォータープラザ」、「つながりの海」に注水開始以降、風の影響により水面の波が高かったため、護岸水際部分の盛土法面を浸食したと考えられます。
・現在の万博会場は西風が強く、浸食は発生した西から東への波の影響によるもので、波が当たらないウォータープラザ西側に浸食は発生していません。
・さらに、「ウォータープラザ」で行われる水上ショーの準備のため、先行して「ウォータープラザ」に注水を開始し、「つながりの海」との水位差が計画より高くなったことで、「ウォータープラザ」から「つながりの海」への水の流れの発生により、浸食が拡がったと考えられます。
〇大屋根リング及びウォータープラザ沿いの外周道路の安全性について
・リング下は、約2mの盛土の下に約1.5mの地盤改良層があり、基礎構造は杭基礎となっています。杭は地中約60m付近の固い地盤で支持しており、杭の上部に基礎を設け、基礎と基礎を連結する基礎梁でリングを支える構造となっています。浸食の影響を受けず大屋根リング自体の構造は安定しています。
・ウォータープラザ沿いの外周道路(EVバスや貨物車両等が走行)は、基礎梁と一体の鉄筋コンクリートの床スラブの上にアスファルトによる舗装を実施しています。大屋根リング基礎構造と一体のものであり、外周道路も安定した構造となっています。
・護岸の侵食の発生による大屋根リング及びウォータープラザ沿い外周道路の安全性に影響がないことについて、学識経験者に確認を頂いております。
〇今後の対応
・護岸を砕石で覆うなど、浸食した護岸の保護方法の詳細を検討中です。今後、開幕に影響がないよう対策を進めてまいります。
〇護岸浸食位置
※DL(Datum Level):大阪港湾局が定めた港湾工事における基本水準面
写真① ウォータープラザ側遠景・拡大(撮影日:2025年3月7日)
写真② つながりの海側遠景(撮影日:2025年3月7日)
写真③ つながりの海側近景(撮影日:2025年3月7日)