プレスリリース

2025.10.12 「持続可能な取り組みに関する表彰」表彰式を開催

 

表彰式でのフォトセッションの様子(撮影:2025年10月12日)

 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(以降、博覧会協会)は、大阪・関西万博を通じて実施された、持続可能性に関する先進的な取り組みについて、参加者のさらなる取り組みを促すとともに、その成果がレガシーとして会期後も社会に広がっていくことを目的とし、2025年10月12日に「持続可能な取り組みに関する表彰」表彰式を開催しましたので、下記のとおりお知らせします。
 表彰式では、脱炭素及び資源循環に関する課題に対して新たなソリューションを提供する優れた取り組みや、「持続可能性に配慮した調達コード」への適合度が高い優れた取り組みを実施した公式参加者以外の企業・団体等に表彰状を授与するとともに、受賞者から各企業・団体の実施した取り組みについて発表していただきました。

「持続可能な取り組みに関する表彰」表彰式

1. 開催日時 2025年10月12日 (日) 14時00分から16時30分
2. 場  所 大阪・関西万博会場 EXPOサロン(リングサイドマーケットプレイス西2階)
3. 式次第 

14時00分~ 第一部開会・主催者挨拶  公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 持続可能性局長 永見 靖       
14時10分~ 表彰状授与式
14時38分~45分 授与者・受賞者フォトセッション
14時45分 第一部閉会
15時00分 第二部開会
15時00分~16時30分 受賞者による発表

受賞対象となった取り組みと受賞者(部門毎に五十音順)

【脱炭素部門】
 「万博会場内での脱炭素に関する取り組み」
  ・大阪ガス株式会社
  ・株式会社きんでん
  ・積水化学工業株式会社
  ・株式会社セブン-イレブン・ジャパン
  ・一般社団法人日本ガス協会

【資源循環部門】
 「万博会場内でのリデュース・リユースにかかわる取り組み(主にプラスチック、食品ロス削減
  の取り組み)」
  ・株式会社アーバンリサーチ
  ・株式会社G-Place
  ・象印マホービン株式会社、株式会社中農製作所、株式会社スタッフ

【調達部門】
 「調達コードに基づく物品やサービスの調達」※持続可能性全般に関する基準(共通基準)
  ・大林組・大鉄工業・TSUCHIYA共同企業体
  ・株式会社鴻池組
  ・株式会社セブン-イレブン・ジャパン
  ・大成建設株式会社
  ・株式会社FOOD & LIFE COMPANIES

 ※各受賞者の取り組み概要と受賞理由はこちら【PDF形式:274KB】
 ※応募総数は28者

受賞者フォトセッション


(写真上段、左から)※敬称略
・株式会社G-Place 綾部 英寿(あやべ えいじゅ)代表取締役社長
・象印マホービン株式会社 熊谷 浩志(くまがい ひろし)新事業担当 シニアアドバイザー (象印マホービン株式会社、株式会社中農製作所、株式会社スタッフによる共同受賞)
・株式会社大林組 高木 昌紀(たかぎ まさき)執行役員 大阪本店建築事業部副事業部長(生産担当)兼 夢洲総合工事事務所 統括所長 (大林組・大鉄工業・TSUCHIYA共同企業体による受賞)
・株式会社鴻池組 渡津 弘己(わたつ ひろき)代表取締役社長
・大成建設株式会社 足立 憲治(あだち けんじ)常務執行役員 関西支店長
・株式会社FOOD & LIFE COMPANIES 齋藤 毅(さいとう つよし)商品戦略部 上流事業課 課長
・株式会社アーバンリサーチ 宮 啓明(みや よしあき)SDR(サステナビリティ推進)シニアチーフ

(写真下段、左から)
・大阪ガス株式会社 幡中 宣夫(はたなか のぶお)執行役員 ガス製造・エンジニアリング事業部長
・株式会社きんでん 佐藤 守良(さとう もりよし)経営執行役員副社長
・公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 永見 靖(ながみ やすし)持続可能性局長
・積水化学工業株式会社 上脇 太(かみわき ふとし)積水ソーラーフィルム株式会社 代表取締役社長
・株式会社セブン-イレブン・ジャパン 赤澤 太一(あかざわ たいち)マーケティング本部 大阪・関西万博プロジェクトサブリーダー
・一般社団法人日本ガス協会 金澤 成子(かなざわ しげこ)ガスパビリオン館長

選考及び受賞者決定の方法

2025年5月1日から7月末まで募集し、各部門の応募者の中から、持続可能性有識者委員会の各部門のワーキンググループ委員が受賞にふさわしい者を選考し、その結果を踏まえて博覧会協会が受賞者を決定しました。各部門の審査基準は以下のとおりです。
(1)脱炭素部門の審査基準【PDF形式:59KB】
(2)資源循環部門の審査基準【PDF形式:97KB】
(3)調達部門の審査基準【PDF形式:81KB】

各部門の委員長の講評

【脱炭素部門】
 大阪・関西万博は、2025年時点で採用可能な最新技術の導入によりカーボンニュートラルを目指した運営が進められています。
 また、2050年のカーボンニュートラルを実現するために開発し実装されるべき脱炭素技術の実証や展示が行われており、脱炭素社会の具体像を見る機会が提供されています。
 今回受賞に至った取り組みは、こうした万博全体の方向性に合致しており、それぞれ新規性や将来性のある技術の導入・実証となっています。また、大規模な社会インフラ、建築分野、日常生活に近い小売店舗など、脱炭素化が求められる幅広い場面で活用が見込まれるものです。今後、取り組みの成果を分かりやすくPRすることなどにより、これらの技術がより広く社会に展開され、脱炭素社会の実現に貢献していくことを期待します。

【資源循環部門】
 大阪・関西万博の会場内で日々発生する使い捨てプラスチックや食品ロスなどの廃棄物については、まず、リデュース・リユースにより最大限削減する取組が進められています。その上で、分別排出された資源のリサイクルを徹底することとしています。実際に会場内を見ると、プラスチック類等の廃棄物は比較的少ないという印象を受けています。この万博に関わる皆さんの3Rなど廃棄物削減につながる取り組みの成果が表われてきているのではないでしょうか。
 特に、受賞の取り組みは、本表彰制度の趣旨に沿い、来場者の行動変容を促しながら、会場内で発生する廃棄物を削減するものであり高く評価されました。また、企業・団体間での連携により効果を生んでいる取り組みもあり、今後の広がりを期待させるものでした。今回実践された様々な取り組みについて、成果だけでなく課題の検証を進め、新たな展開につなげていただくことで、今後の社会において、当たり前のこととなるよう期待しています。

【調達部門】
 大阪・関西万博では、すべての事業者に「持続可能性に配慮した調達コード」の遵守を求めています。今回、受賞した取り組みは、調達コードの各基準の遵守を前提として、特に環境面での先進性や社会的影響力を示すものが多くなる結果となりました。万博をまさに未来社会の実験場
として活用されており、会期後も各業界にポジティブな効果をもたらすことが期待されます。なお、受賞には至らなかったものの、労働や人権に配慮した優れた取り組みも見られました。今後の調達プロセスにおいて、環境・人権・労働・経済の各分野において持続可能性を具体的に示す取り組みがさらに進むことを期待しています。

受賞者による発表

 式典の第二部では、受賞者から各者の取り組みについて発表いただきました。
 受賞者の取り組みについての発表資料はこちら【PDF形式:4.4MB】
 
 

(持続可能性局)