大阪・関西万博では、毎日約19,000人がスタッフや関係者として万博会場を訪れています。
「万博会場で見かけたあのスタッフさんは、毎日どんなことをしているの?」「19,000人って何をしている人たちなの?」といった視点で、万博を支える人たちの「おしごと」の一部を紹介します。

大阪・関西万博の清掃クルーってどんなお仕事?

大阪・関西万博では、毎日多くの清掃クルーが分担して、会場内施設のレストルーム(お手洗い)の清掃、3Rステーションでのごみ分別の誘導、会場内での清掃(掃き掃除等)を行い、清潔で快適な環境を維持しています。時には清掃業務だけでなく、来場者からの質問に答えたり、案内をしたりすることもあります。

清掃クルーの1日のスケジュール 15時から23時までの勤務の場合

15時 出勤

  • 着替え
  • 担当業務の確認
    2~3名1組でレストルーム清掃、基本清掃、3Rステーション業務を交代で担当します。
  • 朝礼及び引継ぎ
    午前勤務のクルーから業務用スマートフォンや無線機、清掃道具を引継ぎます。

15時30分ごろ 清掃業務開始

  • レストルーム清掃
    来場者の目に触れる中で行うことが多く、来場者に配慮しながら清掃します。
  • 会場内の清掃
    来場者が行きかう中で行うため、周囲に注意を払いつつ、清掃します。
  • 3Rステーションでのごみ分別の誘導業務
    ごみ分別にご協力いただくようお声掛けしています。来場者からは万博全般に関する質問をされることも多いため、当日開催されているイベント等の情報はできるだけ収集するようにしています。また、会場では絶えず多くのごみがでるため、ごみ収集を担当するダンプチームとは常に連携し、3Rステーションを清潔に保っています。

16時15分 1回目の休憩

休憩は暑さ対策を考慮し、交替しながら1日に3回(食事休憩1回、小休憩2回以上)計90分間とります。クルー同士で仕事のコツや万博についての情報交換をすることもあります。

23時 終業・清掃道具等の片づけ

清掃クルーのお仕事について聞きました!

Q おしごとをしていてうれしかったことは?

  • 来場者から「ごくろうさま!」と声をかけられたことです。
  • 「きれいですね」「ごみがないですね」という声を聞くとうれしいです。
  • 万博のテーマやごみを分別する意味をご説明したところ、分別してごみを捨ててくださいました。

Q おしごとをしていて大変なことは?

  • レストルームに行列ができてしまうときは申し訳ないなと思います。
  • 数は少ないですが、「清掃中」と表示しているにもかかわらず、レストルームを利用しようとする方がいます。
  • 毎日たくさんの人に会い、毎日違うことが起こるので、予測できないことがおこります。
  • 急遽、来場者がこぼした飲み物等を清掃することがあります。ご気分が悪くなった来場者を見つけ、応急手当所に連絡することもあります。

Q 万博への思いを教えてください。

  • 仕事で万博にかかわることで、SNSで流れるパビリオンや参加国に関する情報が気になるようになりました。
  • 万博で初めて清掃の仕事に携わり、自分がお客さんとして見ている時にはわからなかったいろんな方の努力を知りました。
  • 開幕前からかかわっているので、出勤するたびにパビリオンが出来上がっていく様子を見てきました。万博が完成するのと一緒に自分の清掃技術も向上しているなあ、と思います。

清掃クルーの仕事の様子
3Rステーションで来場者にごみ分別を誘導します。
詰め込まれたペットボトルを取り出すのに苦労することもあります。
瞬時に来場者が持つごみの種類を見分けられるようになったとのこと。

※西エリア担当事業者へ2025年8月に取材した内容をもとに、記事を作成しています。