万博のおしごと パビリオン運営担当者

大阪・関西万博では、毎日約19,000人がスタッフや関係者として万博会場を訪れています。
「万博会場で見かけたあのスタッフさんは、毎日どんなことをしているの?」「19,000人って何をしている人たちなの?」といった視点で、万博を支える人たちの「おしごと」の一部を紹介します。

大阪・関西万博のパビリオン運営担当者ってどんなお仕事?

大阪・関西万博の人気パビリオンの一つ、大阪ヘルスケアパビリオンには、毎日多くの来館者が訪れています。大阪ヘルスケアパビリオンでは、案内スタッフや清掃スタッフや警備スタッフ等多くのスタッフが働いており、館内で行われるイベントや展示には多くの企業が関わっています。一人でも多くの来館者がより快適に楽しめるよう、スタッフや関係者と連絡を密にし、館内の状況を見守る縁の下の力持ちのような存在がパビリオン運営担当者です。毎日シフト制で朝からの勤務と午後からの勤務に分かれ、毎日それぞれ2名ずつのパビリオン運営担当者が働いています。

パビリオン運営担当者の1日のスケジュール 8時から16時30分勤務の場合

8時 出勤

  • 朝礼準備
    前日からの引継ぎ事項を確認し、朝礼用の資料を準備します。
  • 朝礼①
    事務局のスタッフと1日の予定を確認します。
  • 朝礼②
    出展企業ブースのスタッフへ連絡事項を伝えます。

9時 パビリオン開館

  • 当日予約枠の開放
    大阪ヘルスケアパビリオンの当日予約枠は9時、12時30分、16時30分に開放しています。(2025年9月20日現在)
    ※時間帯は前後することがあります。
  • 事務作業
    比較的おだやかな午前中は、館内の状況を常に無線で確認しながら、報告書の作成や関係各所へのメールでの連絡、問い合わせへの対応等の事務作業を行います。
  • 当日予約枠の追加
    来館者がスムーズ入館できているか、流れが滞っていないか等の館内の運営状況を確認したうえで、当日予約枠を追加開放することがあります。

11時45分 休憩(45分間)

※館内の運営状況により、時間が前後することがあります。

12時30分

  • 当日予約枠の開放分
    ※時間帯は前後することがあります。

13時

  • 館内の確認
    午後からは来館者が増えることが多いため、来館者の流れを注意深く確認します。館内の状況によっては、入場制限を行ったり、普段は閉じている出口を臨時開放するなどして、来館者が安全に過ごせるように運営します。

14時 

  • 夕礼準備
    午後からの勤務者へ引継ぎを行いつつ、夕礼資料を準備します。なお、夕礼は午後からの事務局のスタッフにより15時から行います。
  • 当日予約枠の追加
    来館者がスムーズに入館できているか、流れが滞っていないか等の館内の運営状況を確認したうえで、当日予約枠を追加開放することがあります。

16時30分 終業・午後からの勤務者との交替

パビリオン運営担当者のお仕事について聞きました!

Q おしごとをしていてうれしかったことは?

  • 日々、本当に多くの方にご来館いただけていること自体が素直にうれしいです。設定した予約枠は満員の状態が続いています。本当にありがたいことだと思っています。予約不要エリアについてもご好評いただいております。
  • 運営を円滑に行うには、館内全体でコミュニケーションをとりながら進めることが欠かせないと感じます。館内は様々な職種の方が集まっていますので、新鮮な意見も多くいただきます。日々「チーム感」を感じながら仕事ができています。
  • 来館者の方からお手紙で「ありがとう」と言っていただけました。お問合せフォームから感謝の意を伝えてくださる方もいらっしゃいます。

Q おしごとをしていて大変なことは?

  • 強風や雷、台風など一定発生することは想定していますが、やはり実際に事態が生じると、限られた時間内で必要なことを的確にやっていかなければなりませんので、緊張が走ります。また、実際に対応した後には、より適切な対応の検討、次回に活かすための検討も必要になりますので、頑張りどころです。
  • Osaka Metroが止まってしまったときは、その場にいるメンバーで随時判断している状況でした。スタッフの災害対応用に備蓄しているパンや水を配ったり、館内のどこを開放するか相談したり、と対応に追われました。その後、今後に向けての検討も行っています。

Q 万博への思いを教えてください。

  • これから会期終盤に向けて、なかなか予約が取りづらい状態が続くかもしれませんが、当パビリオンには予約がなくても見学できるエリア、アトリウムなどがありますので、ぜひ見ていただきたいと思っています。
  • リボーンステージのイベントも、日々入れ替えを行っており、それぞれ趣向を凝らしたイベントを実施していますので、ぜひお越しいただけたらと思います。
  • これまでも、これからも、日本ではなかなか味わえない体験ができるのが万博です。非日常感を楽しんでいただきたいです。

特に人気のあるブース周辺では、来館者がスムーズに観覧できているかどうか、常に状況を確認しています。
入口の様子も見て、ご予約通りに入場いただけているかを確認します。
急に団体のお客様が遅れることもあるので、常に来館状況を把握しています。
いろんな職種の人が集まる事務局朝礼の風景。

※担当事業者へ2025年9月に取材した内容をもとに、記事を作成しています。