世界のパビリオンめぐり|フランスパビリオン:愛をめぐる、未来への賛歌

螺旋階段が美しいフランスパビリオン

愛することが、未来をつくる。美しさと想いが響き合う、贅沢なひととき。

フランスパビリオンは、万博でも屈指の人気を誇る、“ロマンス”と“エレガンス”がテーマの空間。そのキャッチコピーは、「A Hymn to Love(愛への賛歌)」。
自分自身を愛し、人を愛し、そして自然を愛することが、より良い未来への鍵になる――そんなメッセージが、展示全体を貫いています。

【赤い糸の伝説にインスパイアされた建築】

建物の中に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、銅色に輝く美しい螺旋階段
これは、日本の「赤い糸伝説」から着想を得たもので、「人と人が運命で結ばれている」という物語を象徴しています。

階段を上ってたどり着くのは、まばゆいLEDライトが輝く幻想的な空間。点滅する光は、このパビリオンの“心臓の鼓動”を表現しているそうです。

【職人技と最先端が出会う、フランス流の美】

展示は、伝統工芸とデザインの美しさを称える“ラブレター”のような構成。
ファッションファンにはたまらない、“ルイ・ヴィトンのトランクや、ディオールの代表的な「バースーツ」(赤・白・青の3色)”のレプリカも登場します。

部屋いっぱいのルイ・ヴィトンのトランク
壁一面に飾られているディオールのトワル

さらに、感情豊かなコンテンポラリーダンスの映像作品は、舞台芸術に親しむ人に響くだけでなく、ワイン愛好家や“フランス流の暮らしの美学(art de vivre)”へのオマージュも込められています。

大画面で見るダンス映像

【静けさと再生を象徴する、秘密の庭】

このパビリオンの“本当の心臓”ともいえるのが、隠れた庭園
そこには、1000年を超える命をもつオリーブの木が静かにたたずみ、「再生」と「しなやかさ」を象徴しています。

ここでは、自然の複雑さと、自分自身がその一部であるということを、そっと感じることができる空間です。

樹齢1000年を超えるオリーブの木

【最後は、日本とフランスの絆へ】

旅の終わりには、フランスと日本のランドマークを模した彫刻が登場。
それらを結ぶしめ縄が、2つの国のあたたかいつながりを表現しています。

フランスと日本のランドマークを模した彫刻

【食の贅沢も“愛”の一部】

館内3階のビストロ「Le Bistrot」では、フランス料理と厳選ワインを楽しむことができます。もう少し気軽に味わいたい方には、1階のブーランジュリーで焼きたてのクロワッサンやサンドイッチもおすすめ!

フランスパビリオンは、愛と美のすべてが詰まった体験型の旅。未来をより豊かにするヒントが、ここにあります。