2026.01.30
シンポジウム
大阪・関西万博における入場者予測に関する研究成果を国際会議「IEEE BigData 2025 Special Session10」にて発表

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を実証の場として、データの保護と利用を両立したデータ利活用の取り組みを推進するため、大阪・関西万博における入場者数予測について、東京大学と共同研究を実施しました。
このたび、2025年12月8日にマカオで開催された国際会議「The 13th IEEE International Conference on Big Data(IEEE BIgData 2025)」にて論文発表し、SS10: SMD II: Synergizing Mobility Data for Human Life Evolution in Real Spacesで『Outstanding Paper Award』を受賞しました。

IEEE BigData 2025の概要

国際会議:The 13th IEEE International Conference on Big Data ( IEEE BigData 2025 )
発表区分:SS10: SMD II: Synergizing Mobility Data for Human Life Evolution in Real Spaces
開催期間:2025年12月8日(月)~11日(木)
開催地:マカオ(Macao)
発表タイトル:意図を持って人が集まる場所:2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の日次入場者数の予測に関
       する実証研究(Place with Intention: An Empirical Attendance Predictive Study of Expo 2025
       Osaka, Kansai, Japan)
発表者: 楊 曉傑 Xiaojie Yang(東京大学)
論文著者:楊 曉傑 Xiaojie Yang(東京大学)、 黄 滌之 Dizhi Huang (東京大学)、葛 杭麗 Hangli Ge (東京大
     学)、佐野 正裕 Masahiro Sano(公益社団法人2025年日本国際博覧会協会)、大嵩 豪朗 Takeaki
     Ohdake (公益社団法人2025年日本国際博覧会協会)、羽多野 一磨 Kazuma Hatano(東京大学)、越
     塚 登 Noboru Koshizuka (東京大学)
発表論文:IEEE BigData 2025のWebページにて公開予定 (公開時期:未定)
     URL:https://conferences.cis.um.edu.mo/ieeebigdata2025/index.html
論文要旨:大阪・関西万博(Expo 2025 Osaka, Kansai, Japan)のような大規模国際イベントにおいて、日次入場者
     数の正確な予測は、交通、群集流動、各種サービスの管理において極めて重要である。本研究では、チケ
     ット予約およびその後の更新記録からなる予約ダイナミクスを主要な予測信号として活用し、
     Transformerベースのフレームワークを提案する。本手法は、外部データセットの多様な統合の複雑さを
     回避しつつ、天候やプロモーションイベントの影響を、予約の増減や更新として表れる特徴として捉え、
     予約行動に内在的に組み込まれた形で扱うことを可能にする。我々は、実際の入場記録と複数回更新され
     た予約履歴を統合したデータセットを構築し、単一チャネルおよび2チャネルの設定下でモデルを評価し
     た。その結果、東西ゲートを分離してから集約する手法は、短期および中期予測において一貫して精度を
     向上させることが明らかとなった。さらに、アブレーション実験により、エンコーダ–デコーダ(Encoder-
     Decoder)構造、インバース・スタイル埋め込み(Inverse-Style Embedding)、および適応型融合モジュ
     ールが、予測性能の向上に重要であることが確認された。本研究のアプローチは、予約ダイナミクスのみ
     であっても、大規模国際イベントにおける精度の高い入場者数予測に、コンパクトで強力な基盤を提供し
     得ることを示している。

研究・発表の背景

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、「People’s Living Lab(未来社会の実験場)」のコンセプトのもと、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を実証の場として、データの保護と利用を両立したデータ利活用の取り組みを推進し、顧客サービスや万博運営の高度化を図るとともに、得られたノウハウを社会に還元することを目指しています。大阪・関西万博への来場者数予測に関する研究は、データ利活用の取り組みの一環として実施し、IEEE BIgData 2025にて発表しました。

ご参考

▽研究内容をまとめた論文の事前公開版はこちらから閲覧することができます。
 ※最終内容は、IEEE BigData 2025のWebページにて公開予定です(公開時期:未定)
  https://arxiv.org/abs/2601.14570 (arXiv:2601.14570)

▽プレスリリース
・2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)におけるデータ利活用の取り組みの実施について~データ利活用の取り  
 組みを発信するWebサイトを開設~
  https://www.expo2025.or.jp/news/news-20240920-02/

▽東京大学大学院情報学環・学際情報学府「ニュース」
・IEEE BigData 2025 Special Session 05/ Special Session 10におけるOutstanding Paper Awardを受賞(2件)
  https://www.iii.u-tokyo.ac.jp/news/2025121223925

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