世界のパビリオンめぐり|オマーンパビリオン:砂漠に咲く静けさのオアシス

オマーンパビリオンの外観(南側のエントランスから撮影)

新シリーズ「世界のパビリオンめぐり」では、公式参加パビリオンを中心に、魅力を紹介していきます。

大地と水と人がつむぐストーリー

大阪・関西万博のオマーン館は、にぎやかな会場の中で、ちょっとひと息つけるオアシスのような存在です。入口では、ひんやり気持ちいいミストがお出迎え。これだけでもちょっと嬉しくなりますが、中に入るともっと素敵な世界が広がっています。
建物の目玉は、天井がガラス張りの回廊。その上を水がゆったり流れていて、涼しげで美しく、オマーン館のテーマをやさしく伝えてくれます。
最初の展示室では、光とガラスで作られたインスタレーションが、水のきらめきを表現。天然の彫刻や鏡のような壁が、空間をどこまでも広く感じさせてくれて、まるで水の中を歩いているような気分になります。

ガラス張りの天井に水が流れている回廊の写真
ガラス張りの天井に流れる水が印象的な回廊

光とガラスで作成されたインスタレーションの写真
光とガラスのインスタレーション

次の部屋では、大型LED映像「Where Water Meets Earth」が登場。水と土地とともに生きてきたオマーンの歴史や文化を、美しい映像でぐっと引き込んでくれます。

展示の最後は、開放感のある屋外ガーデンへ。オマーンに生息する植物やアート作品が並び、自然とアートがやさしく調和した空間になっています。

砂漠の国というイメージとは裏腹に、館内はとっても涼しくて快適。目立たないけれど最先端の冷却技術が使われているそうです。併設のカフェでは、オマーン伝統の「カフワ(kahwa)」というコーヒーも楽しめて、展示を見終えたあとにひと息つくのにもぴったりですよ。

最後の展示スペースの自然とアートが調和した空間の写真
自然とアートが調和した空間

オマーンパビリオンの外の通路で、オマーン伝統のコーヒーなどを楽しんでいる来場客の写真
屋外のスペースではオマーン伝統のコーヒーを飲みながら休憩もできます