世界のパビリオンめぐり|ハンガリー館:歌声がつなぐ、ひとつの世界、ひとつの心

建築と自然が一体となっているハンガリー館

歌と光が響きあう、心の奥に届く体験を。

ハンガリー館の旅は、静かな美しさから始まります。入り口に広がるのは、まるでクリスタルのグラスを思わせるガラスアート。その内側から、幾重にも重ねられたライティングがやわらかく輝き、来場者をやさしく迎えてくれます。

展示のはじまりは、一見すると他の国のパビリオンと同じように見えるかもしれません。文化の紹介、芸術的なインスタレーション、そしてサステナビリティのテーマ――しかし、その先に待っている体験は、まったく予想を超えるものでした。

印象的なガラスアート

幻想的な空間が広がります

次の部屋はほの暗く静まり返った空間。そこで出会うのは、ハンガリーの伝統衣装を身にまとった一人の女性。彼女が民謡を歌い始めると、その声にあわせて、部屋じゅうにレーザーと光の演出が広がっていきます。

音と光がぴったりとシンクロし、まるで歌に命が宿ったかのような時間。来場者も自然と声を重ねたくなり、その場にいた人たち全員が、文化と心を通わせ合うような感覚に包まれます。

ハンガリーには「歌は天国への扉」ということわざがあります。このパビリオンでは、その言葉がそのまま体験として感じられます。

民族音楽と光の演出の融合

ハンガリーの文化と伝統を体験できます

もうひとつ、このパビリオンを特別なものにしているのが、の楽しみ。
館内にある「Miska Kitchen & Bar」では、ハンガリーの代表的な料理「グヤーシュ(Gulyás)」やワインが楽しめます。スープのようでいて、どこか家庭のぬくもりが感じられる味わい。展示の感動を、そのまま味覚でも深めることができます。

Miska Kitchen & Barの様子

ハンガリーの料理を楽しめます