ハンガリー館の旅は、静かな美しさから始まります。入り口に広がるのは、まるでクリスタルのグラスを思わせるガラスアート。その内側から、幾重にも重ねられたライティングがやわらかく輝き、来場者をやさしく迎えてくれます。
展示のはじまりは、一見すると他の国のパビリオンと同じように見えるかもしれません。文化の紹介、芸術的なインスタレーション、そしてサステナビリティのテーマ――しかし、その先に待っている体験は、まったく予想を超えるものでした。
次の部屋はほの暗く静まり返った空間。そこで出会うのは、ハンガリーの伝統衣装を身にまとった一人の女性。彼女が民謡を歌い始めると、その声にあわせて、部屋じゅうにレーザーと光の演出が広がっていきます。
音と光がぴったりとシンクロし、まるで歌に命が宿ったかのような時間。来場者も自然と声を重ねたくなり、その場にいた人たち全員が、文化と心を通わせ合うような感覚に包まれます。
ハンガリーには「歌は天国への扉」ということわざがあります。このパビリオンでは、その言葉がそのまま体験として感じられます。
もうひとつ、このパビリオンを特別なものにしているのが、食の楽しみ。
館内にある「Miska Kitchen & Bar」では、ハンガリーの代表的な料理「グヤーシュ(Gulyás)」やワインが楽しめます。スープのようでいて、どこか家庭のぬくもりが感じられる味わい。展示の感動を、そのまま味覚でも深めることができます。
予約:事前予約または当日登録(空きがあれば入場可)
※EXPO2025デジタルチケットサイトからの事前予約が推奨されています
※混雑状況により、運営方法が変更となる場合があります
レストラン「Miska Kitchen & Bar」営業時間:13:00~19:00