ラトビアとリトアニア、ふたつの国が参加するバルト館は、にぎやかな万博会場の中にありながら、ふっと心が落ち着くような“癒しの空間”です。
テーマは「自然・人・テクノロジー」。伝統の知恵と現代のイノベーションが調和して共存する未来のかたちが、やさしく描かれています。
印象的なのは、大きなガラスのインスタレーションの中に設けられた“Nature Pharmacy(自然の薬局)” 。バルト地方の草原から採取された300点以上の植物サンプルが展示されており、これらは日常生活だけでなく、医薬品やバイオコスメの分野でも活用され続けています。スタッフからは、たとえば「打撲にカラシナの葉を使う」といった伝統療法のエピソードが語られ、自然と人とのつながりが今なお息づいていることが伝わってきます。
壁いっぱいの植物の中に、きっとお気に入りが見つかるはず!
森の音や香りに包まれながらリラックスできる空間で、緑の「絆の壁(Kizuna wall)」には、来場者が思いをつづってメッセージを残すことができます。
さらに、このパビリオンでは、バルト地域の森林に木を植える取り組みにも参加できます。これまでに来場者によって23万本以上の木がバーチャルに「植樹」されており、ラトビアやリトアニアの大地に実際に植えられる予定です。
このインタラクティブな体験により、パビリオンの訪問が、環境保全という行動につながる「参加型のサステナビリティ」に変わります。
控えめで洗練された美しさのなかに、深いメッセージが込められたバルトパビリオン。
自然と調和して生きることの大切さを静かに、しかし力強く語りかけてくる場所です。ぜひ、心を澄ませて体験してみてください。
自然を感じ、リフレッシュできます。
予約:不要(自由入場)
※混雑状況などにより、運営方法が変更になる可能性があります。