世界のパビリオンめぐり|ペルーパビリオン:文化と味覚が広がる、無限の可能性へ

五感で味わうペルーの旅――文化・自然・食がつながる場所

ペルー館では、ペルーの壮大な自然、奥深い歴史、そして世界が注目する美食文化を、まるごと体験できます。まさに“無限の可能性”を感じさせてくれるパビリオンです。

【映像でめぐる、ペルーの大地】

最初のエリアでは、360度の大スクリーンに映し出される映像が、来場者をペルーの大地へと誘います。
マチュピチュの古代遺跡、ナスカの大地、アマゾンの熱帯雨林、そしてにぎわう現代都市まで――圧倒的なスケールで、国の多様性と魅力を紹介。まるでペルーを一周旅してきたかのような感覚に包まれます。

360度のスクリーンに映し出されるペルーの絶景は迫力満点!

【伝統と現代が交差する展示】

次の展示室では、古代文明の栄光と、現代の観光・農業・投資の可能性が紹介されています。アルパカの毛を使った織物、ナスカの陶器、コーヒーやカカオなどの農産物がずらりと並びます。

アルパカのニットは鮮やかな色で伝統的な模様が描かれている

コーヒーやカカオなど、農産物の紹介も

リマ美術館(MALI)の協力のもと、古代ナスカ文明の象徴世界を紹介する特別展「ナスカ 砂漠の秘密」を、8月15日(金)より万博最終日の10月13日(月・祝)まで開催しています。

本展では、精緻な装飾を施した土器、儀式に用いられた楽器、先祖の力と結びつく金製の鼻飾りなど、ペルー南部沿岸の砂漠で栄えたナスカ文化の遺物9点を特別公開しています。9点はすべてレプリカではなく、本物の国の文化財です。

ホンモノの文化財を間近に見られる絶好のチャンス!

さらに、神話的祖先を再解釈した映像作品や、砂漠の風とアンタラ(土器製の儀式用パンフルート)や太鼓の音色を組み合わせた音響演出により、来場者は古代ナスカの儀礼空間を体感することができます。

【ライブで楽しむ、美食のショー】

そして、ペルー館最大の見どころとも言えるのが、毎日行われるライブの料理デモンストレーション&ピスコサワーの試飲!

陽気なシェフたちが、ジャガイモ、魚、とうもろこしなどの地元食材を使って、目の前で料理を披露。ナレーターが料理に込められた意味やストーリーを丁寧に紹介してくれます。スパイスやハーブ、シトラスの香りに包まれて、食欲が刺激されること間違いなし。
そしてうれしいことに、調理された料理は無料で試食OK!ただし、1日400食限定なので、気になる方は早めの訪問がおすすめです。

デモンストレーションは13時半~と16時~の1日1回実施されています

試食もあるので、早めにパビリオンを訪問するのがおすすめ

ペルー館は、文化・生物多様性・美食をまるごと味わえる、まさに“体験型”のパビリオン。訪れたあとも、きっと心に残る旅になるはずです。