2022.03.28
イベント
シンポジウム「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた共創とビジネスチャンス」開催
シンポジウム フォトセッションの様子

2021年12月1日、当協会は企業・団体に対して2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)へのより積極的な参画を促すため、シンポジウム「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた共創とビジネスチャンス」を、東京・経団連会館にて開催しました。
東京での企業向けのシンポジウムは初めての開催であり、当日は大阪・関西万博の開催意義を伝え、機運醸成を図るとともに、大阪・関西万博に向けた共創やビジネスにおける新たな可能性について考えました。

■石毛博行事務総長による開会の言葉

大阪・関西万博をより魅力的なものとし、テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するためには、さまざまな企業・団体の皆様の参加が不可欠です。このシンポジウムでは、さまざまな角度から、大阪・関西万博における共創とビジネスチャンスを取り上げてまいります。皆様に、改めて大阪・関西万博についてのご理解を深めていただく機会となれば幸いです。 本日のシンポジウムを契機として、2025年日本国際博覧会の成功に向けて、皆様と力を合わせ、一丸となって取り組んでいければと思います。

■若宮健嗣国際博覧会担当大臣よりご挨拶

万博は、多くの国に各社の取り組みのショーケースを示すことができる場であります。
是非、企業の皆様には万博を積極的にご活用いただき、新しいアイディアの実現や世界に誇る皆様の最新技術を世界にアピールすることで新たなビジネスチャンスを創出し、企業の成長につなげていただきたいと思います。
政府としても、企業の皆様と協力しながら、「未来社会の実験場」の具体化に向けて、規制緩和など必要に応じて新たなアイディアに対する必要な措置を講じてまいりたいと思います。希望を持てる未来に向けて、我が国の持てる力を結集して、世界中の人々、夢と驚きと希望と感動を与えるような万博にしていきたいと思います。

■十倉雅和会長による基調講演「大阪・関西万博 『共創』への挑戦」

大阪・関西万博では、プロデューサー等の各分野のリーダーの方々、若者や市民の皆様との共創をはじめ、政府との共創、企業間での共創、グローバルな共創等により、2025年のさらにその先の未来にまでつながるイノベーションの機会を提供してまいりたいと考えております。
大阪・関西万博の開幕まで、あと3年あまりとなる中、とりわけ、多様な共創を導き、万博成功に向けた鍵となるのは、「企業の皆様の参加」です。より多くの企業の方々にご参加いただけるよう、全力を挙げてまいります。

■シハブ アフメド アルファヒーム駐日アラブ首長国連邦特命全権大使によるプレゼンテーション「新しい国際博覧会がもたらす社会・経済インパクト~ドバイ万博より~」

2020年ドバイ万博は世界が一つの場所に集まりグローバルな体験を提供します。
人々、地域、社会、国家を結び付け架け橋となり革新を促し、地球にプラスの影響を与える現実に即したソリューションを提供しています。                 
様々な分野で長期に渡る投資が行われており、雇用機会の創出やUAEの長期的なビジョンを支えています。 2025年の大阪・関西万博に向けても様々な分野への投資が必要であり、日本の企業・団体が支援と貢献を提供していただくことが成功に導くことになります。

■パネルディスカッション「大阪・関西万博がもたらす社会変革とビジネスチャンス」

事業構想大学院大学・学長の田中里沙さんがモデレーターを務め、大阪・関西万博会場運営プロデューサー 石川勝さん、inochi WAKAZO Project WAKAZO副代表 小島祐依さん、パノラマティクス 主宰/PLLクリエイター 齋藤精一さん、一般社団法人SWiTCH 代表理事 佐座槙苗さんをパネリストにお招きし、大阪・関西万博への期待や共創の可能性について議論を深めました。

<コメント>
・石川勝さん
今我々は、「なぜやるのか」「何をするのか」から、「どうやるのか」の局面におり、これは「企業の皆様がどう参加してくれるのか」と同義。万博への参加に決まったパターンはない。皆様からのご提案が、ビジネスチャンスに直結している。また、過去の万博と明らかに違うのは、SNSが普及していること。SNSの活用がこれまでにないビジネスチャンスにつながっていくと考えている。

・小島祐依さん 
誰もが創り手となれる、意欲ある若者も一緒になって創ることができる万博となることを期待している。
アクションを起こしたいと考えている学生・若者はたくさんいるが、社会実装を目指すとなるとそのノウハウを持った民間企業の協力が不可欠なので、若者がアクションを起こしやすい社会に向けて共創していければと思う。

・齋藤精一さん 
ドバイ万博日本館のデザインにも携わったが、単なる「協賛」ではなく企業の方との「共創」で進めたところもあり、高評価をいただいた。これを大阪・関西万博にもつなげていきたい。
また、大阪・関西万博は、オンラインで世界中から参加できることをベースとして進めており、会期前からでもスタートできるのではないかと考えている。

・佐座槙苗さん 
今、地球温暖化は危機的な状況にあり、私たちは灼熱化に進むか、現在と同じ暮らしやビジネスを続けていけるかの分岐点に立たされている。日本には地球的課題の解決に資する技術を持った企業はたくさん存在している。業界を超え共創することでSDGsを達成し、循環型の未来を実現することができる。
若者はSDGsを中心に会社や社会のあり方について考えることが「当たり前」になるからこそ、若者が考える未来について話し合い、大阪・関西万博で若者と共創する形を一緒に考えていくことで、GX(グリーントランスフォーメーション)を急速なペースで推進することに期待している。

・田中里沙さん
大阪・関西万博は未来社会のショーケースであり実験場。私たちも「TEAM EXPO 2025」プログラムに参画しているが、参加することで「未来社会はどうあるべきか」という意識が高まるのを実感。企業のみならず、市民社会や若者など、多様な参加者との共創の場となり、一人ひとりが主役となれる万博を、ぜひ皆様と一緒に創っていきたい。


〇アーカイブ動画は、当協会の公式YouTubeチャンネルにおいて、視聴いただけます。

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(プレスリリース)シンポジウム「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた共創とビジネスチャンス」開催

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