2022.08.04
イベント
大阪・関西万博自治体連携プログラム 自治体向けオンラインシンポジウム「海を楽しむ、海を守る、“笑顔輝く”日本の海」開催
シンポジウム フォトセッションの様子

2022年3月9日、当協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)への全国の自治体の参加促進、機運醸成並びに会場の四方を海に囲まれた初の国際博覧会「海の万博」に対する関心をより高めることを目的に、自治体向けオンラインシンポジウム「海を楽しむ、海を守る、“笑顔輝く”日本の海」を開催しました。

当日は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のホストタウンとして、サーフィン競技参加国を受け入れた5つの自治体が登場し、ホストタウン事業の成果や課題、「海」でつながる大阪・関西万博に向けて、自治体が連携して取り組めることについて議論を深めました。

■大阪・関西万博の概要説明: 2025年日本国際博覧会協会 国際局国際部 審議役 折山光俊

大阪・関西万博は、四方を海に囲まれた会場で実施する初めての「海の万博」です。
「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマのもと、SDGs達成に向けた取り組みの加速や、経済、社会、文化などの面において、大阪・関西のみならず日本全体の飛躍の契機としていきたいと考えています。
そのためには、各自治体や企業、団体の皆様に、万博に「参加」していただくことが何より重要です。
大阪・関西万博では、「TEAM EXPO 2025」プログラムや教育プログラム「ジュニアEXPO」など様々な参画の方法をご用意しているので、ぜひ皆様にも参加していただき、大阪・関西万博を、そして日本全体を盛り上げていただきたいと思います。

■基調講演: 笹川平和財団海洋政策研究所 情報発信課長 角田智彦氏

私たち笹川平和財団海洋政策研究所も、「TEAM EXPO 2025」プログラムに参加し、「海の万博」に向けた取り組みを進めています。万博を、海が持つ様々な魅力を伝えるとともに、イノベーションによって海が抱える課題解決策を示す場にしていきたいと考えています。
全国の海岸では、砂浜の減少やそれに伴う生物多様性への影響、海岸ゴミなど、共通した課題を持っており、すでに様々な自治体において、住民と一緒に楽しみながら課題解決に向けて取り組んでおられます。万博が、このような方々が一緒になって取り組める場となることを期待しています。

■トークセッション:自治体にとっての「海の万博」の可能性

一般社団法人ホストタウンアピール実行委員会 濱崎真一理事がモデレーターを務め、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のホストタウンとして、サーフィン競技参加国を受け入れた、福島県南相馬市、千葉県いすみ市、静岡県下田市、静岡県牧之原市、宮崎県日向市の5つの自治体の皆さんが登場。それぞれの自治体からホストタウン事業の成果や「海」に関する取り組みをご紹介いただいた後、基調講演をいただいた角田さんと当協会もコメンテーターとして参加し、自治体が連携して取り組めることについて議論しました。

大阪の配信会場と各自治体を繋いでのトークセッション

<主なコメント>
●福島県南相馬市 中野さん
私たちは「復興ありがとうホストタウン」として活動をしてきました。「海」は楽しむことができる一方で、私たちに牙を向くこともあり、被災した他の地域や住民と一緒に取り組んできた防災や減災の取り組みを世界中に発信し、万博で展示される防災・減災に向けた最先端の技術を参考にしたいと思います。

●千葉県いすみ市 泉水さん 
ホストタウン事業を実施する以前から、障がい者サーフィンを応援する取り組みを実施し、陸だけでなく海のバリアフリー化にも取り組んできました。大阪・関西万博が、こういった取り組みを考える機会となり、国内外で共生社会に向けた取り組みが進むことで、誰もが住みやすい世界になることを期待しています。

●静岡県下田市 松本さん
下田市では「世界一の海づくりプロジェクト」を進めており、世界一身近な海、世界一誇れる海を目指しています。大阪・関西万博が「海」や「SDGs」をテーマとしているということで、海や環境保全、持続可能な社会に向けた最先端の技術が集まることを期待しており、下田市だけでなく、日本の海が世界に誇れる海となる契機となれば良いと思います。

●静岡県牧之原市 大石さん
ホストタウン事業を実施する中で、その意義や効果について懐疑的な意見を内外から受けることもあり、戸惑いながらも進めてきました。大阪・関西万博にホストタウンでの取り組みをつなげることができると聞いて、大変期待しています。どこの自治体も財政的に疲弊しているかと思うので、大阪・関西万博を、経済を回す起爆剤として利用していければと思います。

●宮崎県日向市 東村さん
大阪・関西万博が、日向市の伝統芸能である「日向ひょっとこ踊り」を世界にアピールできる機会となることを期待しています。正統な踊りができる人も高齢化してきており、世界に発信できる場を作ることで、市民の誇りや次世代への継承にもつなげていきたいと思います。

〇アーカイブ動画は、当協会の公式YouTubeチャンネルにおいて、視聴いただけます。



〇ダイジェスト版もご視聴いただけます。
ダイジェスト版:https://youtu.be/fGxAhWV-rJQ

関連リンク

(プレスリリース)
大阪・関西万博自治体連携プログラム 自治体向けオンラインシンポジウム  「海を楽しむ、海を守る、“笑顔輝く”日本の海」参加者募集開始

TEAM EXPO 2025公式ウェブサイト

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