プレスリリース

2023.03.29 EXPO 2025 グリーンビジョン(2023年版)を公表

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の準備、運営を通じて持続可能性の実現を目指すため、脱炭素・資源循環に関して大阪・関西万博で目指すべき方向性や核となる対策の候補等について取りまとめた、EXPO 2025 グリーンビジョン(2023年版)を公表しました。
EXPO 2025 グリーンビジョン(2023年版)は、脱炭素編、資源循環・環境経済編、自然環境編の3編構成としています。脱炭素編では、万博におけるGHG※1排出量の算定範囲および排出量のBAU※2を示し、その中でもScope※31、2においてカーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。またScope※33に相当する部分については、企業、学校、自治体などが登録して食品ロス削減、衣類リユース等のCO2削減につながる活動を実施し、それぞれの活動によるCO2削減量を算定する「グリーンチャレンジ」の取り組みにより削減行動を促し、モニタリングを行います。資源循環・環境経済編では、廃棄物量の推計とリサイクルの目標を設定し、また、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」、プラスチック対策や食品ロスの削減に向けた基本的な考え方を踏まえた具体的な取組等を取りまとめました。自然環境編では、環境影響評価書に基づいた適切な事業の実施や、持続可能性に配慮した調達基準を制定することを掲げました。

※1 GHG(Greenhouse Gas):二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガス
※2 BAU(Business-as-Usual):追加的な対策を講じなかった場合の温室効果ガスの排出量
※3 Scope:GHGプロトコル(WRI(世界資源研究所)とWBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が共催する団体が設けた基準)によって定義されているGHG排出量の区分

EXPO 2025 グリーンビジョン(2023年版)

■EXPO 2025 グリーンビジョン(2023年版)
https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/20230329_greenvision.pdf

■EXPO 2025 グリーンビジョン(2023年概要版)
https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/20230329_greenvision_overview.pdf

【参考】(過去のプレスリリース)

■大阪・関西万博の持続可能な運営を実現するため「持続可能性有識者委員会」を設置
(2021年12月15日発表)
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20211215-03/

■未来社会における環境エネルギー検討委員会 中間取りまとめ「EXPO 2025 グリーンビジョン」公開
(2021年6月22日発表)
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20210622/

■「持続可能な大阪・関西万博開催にむけた方針」及び改定版<EXPO 2025 グリーンビジョン>を公表 ~環境省との連携プロジェクトをスタート~
(2022年4月27日発表)
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20220427/