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このたび、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、ISO20121の認証を取得しました。2024年9月26日に開催された授与式では、大阪・関西万博で行われている持続可能性に配慮した取り組み事例の紹介も行いました。
ISO20121認証は、イベントの持続可能性を効果的に管理する仕組みの要件を規定する世界的で認められている規格です。大阪・関西万博が、イベント・サステナビリティ・マネジメント・システム(ESMS)を運用することにより、環境、社会、経済の各側面に配慮して実施していることが認められたことになります。
▽ISO20121認証初回登録日 2024年8月13日
▽ISO20121認証授与式概要(敬称略)
・日時 2024年9月26日(木)10:00~11:00
・場所 大阪府咲州庁舎50階迎賓会議室(大阪府大阪市住之江区南港北1‐14‐16)
・登壇者 SGS アジア太平洋地域最高責任者 Steven Du(スティーブン・ドゥ)
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 事務総長 石毛 博行
・内容
① 認証授与式
② SGSジャパン株式会社代表祝辞
③ 事務総長挨拶
④ 大阪・関西万博の持続可能性の取り組み紹介
▽SGSアジア太平洋地域最高責任者Steven Du(スティーブン・ドゥ)様の祝辞コメント
本日、SGSのアジア代表として、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会様(以下、博覧会協会)がISO20121イベント・サステナビリティ・マネジメント・システムの認証取得に成功したことを祝うためにここに立つことができることを、大変光栄に思っております。
この認証取得は、博覧会協会様の持続可能なイベント運営に対する深いコミットメントを示すものであり、2025年に開催される大阪・関西万博が環境、社会、経済の各側面に配慮して実施されることを表しています。ISO20121認証は世界的に認められた規格であり、イベントが環境、社会、経済に与える影響をどのように管理し、コントロールするかについての要件を規定しています。認証取得は容易なことではありませんが、博覧会協会様は並外れた献身と努力をもって挑み、認証を達成されました。
SGSは認証機関として、認証までの過程の一端に関わることができたことを誇りに思います。私たちの役割は、博覧会協会様がISOの厳格な基準を満たしていることを確実にすることです。この功績は、単に認証という形式だけの問題ではなく、博覧会協会様が持続可能な未来を創造することに献身しているという強いメッセージを世界に発信するものです。環境負荷を最小限に抑え、社会的・経済的利益を最大化しながら大規模なイベントを開催することが可能であることを示す、その模範となります。
この度の博覧会協会様の功績を心から称えます。皆様の努力と持続可能性への献身は、本当に感動的であります。来年4月から始まる大阪関西万博で、皆様の取り組みが良い影響をもたらすことを楽しみにしています。
改めまして、この度の素晴らしい成果、大変おめでとうございます。
▽石毛事務総長挨拶
イベントの持続可能性に関する国際標準規格である「ISO20121」の認証授与にあたり、一言ご挨拶申し上げます。まずは、認証審査にあたったSGSジャパン様に御礼申し上げます。
過去に日本で万博を開催した時期と比べても、国内外から寄せられる、大阪・関西万博に対する持続可能性の視点や意識、期待は非常に高まっていると考えています。とりわけ、万博を開催する2025年は、SDGsの目標年である2030年の5年前であり、これまでの進捗状況を確認し、SDGs達成に向けた取組みを加速させるとともに、その後の社会を考える絶好の機会と言えます。また、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」は、SDGsの達成と密接不可分であると考えています。
博覧会協会では、大阪・関西万博の準備、運営を通じて、持続可能性の達成に向けた世界を作るためにどう貢献できるか、万博自体の持続可能性をどう作っていくかを検討するため、持続可能性有識者委員会を設置し、学識経験者である委員の方々に様々なご議論をいただいています。その中で、博覧会協会が持続可能性に取り組む上では、基準となる考え方や指標を設定していく必要があり、効果的・効率的にこれを行っていくためには、「ISO20121」を採用して認証取得していくべきとされました。ドバイ万博や本年開催されたパリオリンピック・パラリンピックをはじめとする近年の大規模国際イベントにおいても、持続可能性に配慮した運営が行われ、「ISO20121」の認証も取得されています。
私どもも「ISO20121」を取得することにより、大阪・関西万博が持続可能性を強く意識し、SDGsの達成にしっかり貢献するとの姿勢を世界に発信していきたいと考えています。今後も、「ISO20121」の適切な運用に努めるとともに、万博の開催準備及び会期中の運営、更には閉幕後の様々な措置を通じて、持続可能性の課題にしっかり向き合い、SDGsの達成に向けて貢献して参ります。
本日はみなさま、お忙しい中お集りいただき、ありがとうございました。
大阪・関西万博における持続可能性の取り組み事例として、「使用される物品・サービスに関わる調達コードの策定、運用」、「人権侵害のない万博運営を目指した万博史上初となる人権デューデリジェンスの実施」、「環境への配慮に関わる温室効果ガス抑制や3R、脱炭素社会に向けた取り組み」、「プラスチック、食品対策」などを紹介しました。
(プレスリリース)大阪・関西万博「持続可能性に配慮した調達コード(第3版)」を策定
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20240522-01/
(お知らせ)公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 人権方針の策定について
https://www.expo2025.or.jp/news/news20240423-01/
(プレスリリース)EXPO 2025 グリーンビジョン(2024年版)を公表
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20240329-03/
持続可能性に関する取り組み:
https://www.expo2025.or.jp/overview/sustainability/