2020年8月25日に「ロゴマーク発表記者会見」を帝国ホテル大阪で開催し、2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)公式ロゴマークを発表しました。
発表会の冒頭では、石毛博行2025年日本国際博覧会協会事務総長よりロゴマーク選定の経緯説明を行い、梶山弘志経済産業大臣のビデオメッセージをご紹介しました。
そして、東京会場へお越しいただいた歌舞伎俳優でアンバサダーの松本幸四郎さんにご登場いただき、東京・大阪で同時にロゴマーク最優秀作品の発表を行いました。
最優秀作品には、最終候補作品E「TEAM INARI」の作品が選ばれ、代表のシマダタモツ様へ、石毛事務総長より賞状と盾の贈呈を行いました。
惜しくも最優秀賞の受賞とはなりませんでしたが、他の最終候補4作品の作者の方々にも、優秀賞の授与を執り行いました。
最優秀作品に選ばれたTEAM INARI代表のシマダタモツ様より喜びのコメントをいただいた後、ロゴマーク選考委員会の座長を務めていただいた建築家・安藤忠雄さんからの作品へのコメントを、事務総長の石毛よりご紹介致しました。
(安藤座長コメント)
●大阪・関西万博のロゴ マークについて
博覧会の考え方である、「いのち」というものについて、 ロゴマークも命もぶつかりあうもの。そういうものを選んでもらったと思う。
希望を持ちにくい社会なので、希望を持ちやすいものが選ばれたと思う。
(万博のマークに限らず)今までのロゴマークというものは、左右対称で安定している。
このロゴマークは変わっており、違った方向をむいており、それがなによりエネルギーになると思う。
ロゴマークという枠組みを超えて、また社会、コロナという枠組みもマークという枠組みを超えて、新しい世界を切り開くものになってもらいたい。大阪らしい、楽しさもこのロゴマークにはある。万博が新しい世界を導くものにしていってくれたら。
今後、問題点も出てくると思うが、そういう時にこのロゴマークを思い出して、ぶつかりあって、予定調和でなく、新しい世界を切り開いてほしい。
このロゴマークに決定して、いいスタートをきれたのではないか。
●受賞者に向けて
新しい時代を切り開こうとする意志がある。
このロゴマークには違和感もあるが、そこが良いと感じる。
その後、東京会場と再び中継をつなぎ、選考委員であるデザイナーの原研哉さんよりデザインの観点からコメントを、そして松本幸四郎さんよりお祝いのコメントを頂きました。
(原研哉さんコメント)
生まれたてのシンボルマークというのは、空っぽの器のようなものです。
そこに、皆さんの期待や希望を入れ込んで、初めて、輝いて機能するものだと思っています。
今回はそういう意味で、大変大きな素質を持ったマークが選定されたと思っています。
静止画としても非常に存在感がありますし、立体にしても、モーショングラフィックスにしても、さらには、キャラクターを考えていくにも、非常に大きな可能性と潜在性を持ったマークが選定されたと思っています。
そして何より、ユーモラスで楽しげなところが、大阪・関西万博に相応しいと思っています。
どうか、おおらかで、豊かな気持ちをここに盛り込んで、大事に育てていって頂きたいと思います。
( 松本幸四郎さんコメント )
まずは、TEAM INARIの皆さま、ご受賞おめでとうございます。
どの候補作品も本当に、未来や多様性を感じられる、素晴らしい作品だったと思います。
選考にあたられたみなさま方には、とても悩まれたのではないかと思います。
このロゴマークは、万博が終わりましても、歴史に残ります。
歌舞伎で言うところの家紋というような存在と申しましょうか。
これからは、このロゴマークが国民のみなさまの記憶、心に残り、そして、次世代にも繋げていけますよう、私はアンバサダーと致しまして、どんどんPRをしていきます。
本日は本当に、ご受賞おめでとうございました。
また、応募受付開始から最優秀作品決定までの経過をまとめた映像を公開しましたので、ぜひご覧ください。
これまで、たくさんの作品のご応募や最終候補作品へのご意見を、ありがとうございました。
今後、当協会は、大阪・関西万博のシンボルとして世界中から愛され、親しみを持たれるロゴマークを目指していきます。
2025年に向けて、一緒に盛り上げていきましょう!
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